ここ数日、色々と気になるニュースがあるので、

感想として、少し残しておきます。



今日気になったのはAIDの話です。


記事としてはこちら。

【独自】人工授精より高い妊娠率、夫以外の精子で体外受精開始へ…4月にも都内クリニック(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース第三者の精子を使った体外受精を、都内のクリニックが4月にも開始する。生まれた子どもに対し、精子提供者の情報の一部開示を国内で初めて行う。不妊に悩む夫婦の選択肢を広げ、子どもの「出自を知る権利」を保リンクnews.yahoo.co.jp



不妊治療をしている人でないと、なかなかAIDと言ってもピンと来ないかもしれません。


私自身は不妊治療経験者ではないので、当事者の方達の悩みや苦労は分かりませんが、

今日のニュースでは、もしかしたらあまり知られていないんだろうな。って思ったことがありました。



気になるニュースは、ヤフコメを見ることが多いんだけど、

そこには、

夫以外の精子を使っての体外受精をすること自体に懐疑的な考えを持っている人が多い気がしました。


よく読んだら、タイトルにも、

「人工授精よりも高い妊娠率」「体外受精」

と言ったワードが入っているので、

方法が違うだけと言うことが分かりますが、

まるで、今回の体外受精で生まれてくる子が、夫婦の子なのに(遺伝上の)父親が違うと言うことをクローズアップしているように、読めてしまうんだけど、私の考えすぎなのかな。



記事の中では、


 国は2003年、第三者の精子や卵子を使った不妊治療は、法でルールが整備されるまで当面、自粛するよう求めた。その際、1948年に始まったAIDだけは、広く行われていたことから例外的に継続を認めた。


と言ったことも書かれているので、AID自体はかなり昔から行われているということは分かると思うのですが、

このこと自体があまり知られていないような気がします。


私は、短大のゼミが生命倫理だったから、命に関わるテーマを扱っておりました。


なので、不妊治療についてと言うよりも、代理母とか、AIHやAIDなどについて詳しく学んだり(遺伝的な繋がりがないことについて、どう思うか?などそう言った論議をしました。)、

尊厳死について学んだり、今話題の再生医療(豚の心臓移植が話題になりましたよね。)そんなテーマが多かったです。


ちなみに、夫婦間での不妊治療ならAIHで、第三者の精子の場合がAIDです。

これらは人工授精の治療方法です。


体外受精とは、その名の通り、採卵を行い体外で受精することです。それが、夫婦のものか、第三者とのものがの違いと言うのが、今回のニュースのメインの内容です。

今までは人工授精しか出来なかったのが、体外受精が4月から出来るようになる。と言うのが本来の趣旨であり、

それが、夫婦なのか、提供者によるものなのか。がメインの内容では無いと感じました。


記事をちゃんと読めば、もちろん分からないようなのですが、

コメント欄を見ると、不妊治療の方法が変わったことよりも、夫婦間の子どもかどうか?に、焦点が当てられているように感じたので、なんだか違和感があります。


20年前、AIDについても学んでいたから、体外受精が出来るようになったと言うことは、ステップアップしたんだな。くらいにしか感じませんでした。


方法は違えど、受精させるって意味では、やっていることは同じですよね。

医療的な技術はもちろん全く違いますけど。



遺伝的な繋がりだとか、出自を知る権利だとか、そう言った観点で考えてしまうと、色々と考えるべきことはあるし、もっと法整備が必要だとは思いますが、もうすでに、日本国内ではAIDで生まれている人が推定で1〜2万人いると言われているので、そこを否定することは、今いるその人達の存在すらも否定することになるんじゃ無いのか?と思うので、

それぞれ夫婦の事情や考えがあるものだし、

養子縁組とはやはり違うと思うし、

そう言った治療方がある。と言うことは知るべきことだけど、

それを使うかどうかは、個人の、夫婦の自由なわけで、今更他人が口出しすることでは無いように思います。


代理母とかも、倫理面では確かに色々あるだろうけど、それだって、悩んで選んだ人がいる以上、他人がどうこう言うことでは無いんじゃ無いかな。


なんてことを今日のニュースを見て、深く考えてしまいました。


遺伝子操作のブタ心臓を人間に移植、米で世界初 経過は良好(ロイター) - Yahoo!ニュース米メリーランド大学医学部は10日、末期の心臓病を患う米国人男性(57)に遺伝子操作したブタの心臓を移植する手術を世界で初めて行ったと発表した。患者は順調に回復しているという。ブタは人間と臓器がよリンクnews.yahoo.co.jp



豚の心臓の移植についても、20年前、ゼミでそんな研究をしていると言うことを学んでいたので、

やっと実用化したんだ‼️と言う感動が大きかったです。


豚は飼育しやすく、人間に臓器の大きさも近いから、臓器移植に適していると先生から教わったので、

脳死の提供者から移植してもらうよりも、豚からの方が、心臓病で苦しむ人にとったら手軽で希望が持てる方法だな。と思います。


ただ、豚の寿命って人間ほど長くは無いから、若い人に移植したら心臓はどれくらいもつんだろう?とか、色々と気になることはありますが、

何もしなければもう半年も生きられない。となったら、たとえ10年、20年と期限があったとしても、豚の心臓を移植して少しでも命を伸ばすことができれば、その間にまた、何かしらの治療が出来るかもしれないですもんね。



いくら豚とはいえ、人のために増加を目的に育てて良いのか?とか、そこにも倫理的問題はあるかもしれないけど、

そんなこと言ったら、そもそも豚肉食べられないわけだし…。

食用はOKで、移植用はNGって考えもよく分からないし、

その辺はあまり議論にはならなそうですけどね。


でも、なんとなく真剣に考えちゃいました{emoji:口笛}


そもそも、人工臓器で補うことが出来れば、誰か(人や動物)の命のもとに成り立つ臓器移植と言うものは無くなるけども、さすがに完全にそのような世界が来ることは無いだろし、

命のリレー自体には、意義はあると思うので、

臓器移植は大切な医療だと思います。



ただ、提供者も、提供される人も、誰かの命があるからこそ成り立つ移植なので、その辺りは当事者にならない限り、本当の気持ちなどは分からなそうですよね。


不妊治療と同じように語ることは出来ませんが、

そんな命に関わるニュースが2つも、この短い期間で話題になったので、なんだか書かずにはいられませんでした。


命に関わる2つの話題。

どちらも、今現在は当事者で無くとも、

誰しもがもしかしたら経験するかもしれないことなので、事前に少し知識をつけておくことは損では無いと思いますニコニコ


良い悪いで決められる問題では無いですが、

自分なりの考えを持つことは大切だと思いますニコニコ


あえて、私の考えは書きませんが、万が一の時どうしたいか?

少しは考えていますニコニコ








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