茨城県の佐貫という地名 知っている人はどの位いるだろう?自分自身、彼があそこに大勝軒をオープンして初めて知った地名だ。駅前には、ロータリーがあり、そこから歩いて2,3分の所に 常陽銀行の隣りに佐貫の大勝軒はある。いうまでもなく「辺鄙な」場所にある。なぜここに彼が店を開いたかは、後々話す機会があると思うが、何は無くとも、この地が彼の原点である。しかし、当然開店しても、こんな所だからすぐに客が来るはずがない。1日に数杯しか売れない日々が続いた。生活も窮し、風呂に入るのももったいない、として、(今は、時効ということで勘弁して欲しいが)厨房の水場で、体を洗うこともしばしば。 基本的に彼には、言葉は悪いが知識というものがない。いわゆる、マーケティングというものには、全く縁がない。そもそも、そんなものを持っていたら、佐貫なんかでオープンするなんてことは、端から出なかっただろう。 ただ、彼には知識はないが、本能的ともいえる、「知恵」があった。 飲食店とは基本的に「待ち」の営業である。しかし、彼はこうしたのぼりを振って前を通る通行客、ドライバーに店をアピールすることで「攻め」の営業に転じた。ガソリンスタンドではよく見かける風景だが、彼はラーメン屋でそれをやった。一回興味を持ってもらえれば、彼の真骨頂である人懐っこさを売りにした顧客サービスと、常磐エリア初の大勝軒、という珍しさもあいまって、瞬く間に人気店となったのだ。 今日つけ博で、この姿を久しぶりに見たが、懐かしさと共に、彼の原点はこの姿だな、とあらためて、感じさせられた。
