夏雨気候と夏に雨が降る気候 | 予備校講師・みはらっち0-0^のオフィシャルなブログ

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ケッペンの気候区分の記号が嫌いな人多いよね。

それは必死に覚えなくても大丈夫なの知ってた?

センター試験の時からそれのみを問うてくるものなんてないんだ。2005年B本の大問1と2009年追の大問1の中に記号は出るけど、河川水量や気候配置を問うてたもんで、だいたい知ってるだけで充分。

共通テストもおんなじだよ。


嫌いでわからない…ってゆう人でもETがツンドラ気候。コケしか生えない樹木のない、トナカイとか(高山ではヤク、リャマアルパカ)がいる気候ってのは違う切り口で大切だね。


ま、細かいことはやめておいて。

よく夏雨気候って聞くよね。あまりケッペン記号は使いたくないけど、Aw Cw Dwの3つ。

確かに雨が夏に降るけど、夏雨気候=冬季少雨気候ではあるけど、夏雨気候=夏に雨が降る気候とも限らない。正確には『夏雨気候は夏に雨が降る気候に含まれている』なんだね。


0-0^はよく授業で説明しているDivideの理論では大陸の東は『夏に雨』っていうけど『温暖湿潤気候』でも『温帯夏雨気候』でも『サバナ気候』でも『冷帯夏雨気候』でも…中に『冷帯湿潤気候』でも『夏に雨』のケースがほとんどだからね。


なんかややこしくって嫌になるよね。


実は『夏雨気候』

→ケッペン記号ではスモールwが付くやつは 

→  夏に冬の10倍以上の降水がある気候



なんだ。


ピンと来ないだろうから


これ



左のAは『夏雨気候』とは言わず『湿潤気候』
だって一番雨が少ない月の10倍以上多雨な月にないでしょ。
でも右のBは一番雨が少ない月の10倍以上、雨が多い時期に降水があるでしょ。
だから表示は『夏雨気候』別名『冬季少雨気候』

AB両方は、北半球であれば真ん中が夏なので、『夏に雨が降る気候』とは言えるけど…Aは『夏雨気候』とは言わないんだよ。


参考書や資料には
夏(高日季)に冬(低日季)の降水の10倍以上降水量があれば、winter乾燥でスモールwが付きDw、Cw、Aw気候

逆の
冬(低日季)に夏(高日季)の降水の3倍以上の降水量があれば、summer乾燥でスモールsが付く
Cs気候

面倒で嫌になるよね。日本で暮らしてると雨の多い時期に目が行き、名前をつけたいのにドイツ人のケッペンは逆に雨の少ない時期に目が行っちゃったから記号に乾燥した時期を、例えば冬が少雨で乾燥ならwinter のw をつけたんだね。

あとね…
高日季ってのは太陽が高く見える季節のことだから夏のことだよ。

それだったら視覚に訴えて理解しておきな。
みはらっちりのDivideの理論でなんでサバナ気候は夏雨気候なのに、『熱帯夏雨気候』って言わないんだろうか?ってあったでしょ。

それは実は大陸の東と西の両方に存在するので『熱帯夏雨気候』って言えなかったんだよ。
だからサバナ(Aw)気候って言うんだ。

な、の、で…サバナ気候はよく試験に出るんだよ


ではごきげんよう。