この前はレグール土まで終わってたよね。次も場所の限定されるあと2つの間帯土壌。
『テラロッサ』と『テラローシャ』
まず、『テラ』→土、地面、地球、大地みたいな意味があるんだ。ラテン系の言葉だけどね。それを頭に入れといて。
『テラロッサ』の『ロッサ』ってのはラテン系で『ばら』だよ。イタリア語でもスペイン語でもスペルはrosa、またフランス語も英語もスペルはroseだもんな。
つまり『赤い土』のこと。それもヨーロッパ地中海沿岸に多く、石灰岩が風化した土壌のことを言うよね~♪
これは赤いので肥沃とは言いにくいんだ。まあビミョーと考えとき、でもオリーブや柑橘類はよく植えられてるけどね。
イタリアの車にフェラーリ・テスタロッサってのがあり、あれは
「テスタ」→頭
「ロッサ」→赤い
つまり、エンジンのカムカバーが赤いのでこう呼ばれたんだ。フェラーリはほとんど赤いだけどね。イタリアだから関連づけられるよね。
また「ロアッソ熊本」ってサッカーチーム名も「ロッソ」→赤い と「アッソ」→阿蘇 をかけてるんだったよね。
「ボンゴレロッソ」ってスパゲッティ知ってる?
あれは「ボンゴレ」→あさり貝「ロッソ」→赤い、つまりトマトソースやんか。
だから『テラロッサ』はヨーロッパ地中海沿岸はわかったね。
石灰岩が風化した赤い土なんだ。石灰岩そのものは白く、セメントの原料になるんだ。
しかし、このエリアでは風化して赤い土になるんだ。
ヨーロッパ地中海には白い石づくりの家が多いし地名も白いのは多いやろ
「カサブランカ」→白い家
「コスタブランカ」→白い海岸
コスタブランカはスペインの保養地で7月平均20℃のラインより南のみはらっ地理では「快適に泳げるところ」
だから、観光客数はスペインもフランス、イタリアとともに多かったよね。
で、話は変わるけど。
「え!なんで?日本の秋吉台や平尾台のカルスト地形では赤い土でないの?」
って思った人、なかなかやるなっ。レベル上がってるぞ。
それは日本は雨が多いし、褐色森林土も影響して…つまり成帯土壌だからね。
実はヨーロッパのこの地域、夏は高温で乾燥し、冬は温暖湿潤なんで、まるで乾季と雨季でしょ。そうするとサバナ気候みたいよね(雨が降る時期は逆だけど)
だ・か・ら
ボーキサイトの生産もギリシャ付近から周囲に多いんだよ。地図帳見てみな。ハンガリー辺りまであるでしょ。
大昔、このあたりまでテラロッサもあったからな(その後風積土のレスに覆われてるから)
何年か前の10月ごろ、ハンガリーでアルミニウム工場の事故があったんだよ。あのニュース映像は衝撃的だったんだよ。
赤い色は印象的だったよ。
次回は最後の間帯土壌の『テラローシャ』ね