土壌の話。前のblogを読み直して復習してからスタートしてな。
A-1の成帯土壌からいこうか。まずは赤道近辺。ここは年中多雨やろ。赤道低圧帯に覆われてるからね。
さあ、質問です
『赤道付近に旅したと考えてみて…夜に到着して朝まで爆睡しました。朝起きて…外にでました。一年間平均してほとんど外の朝の天気はどっち?
1・雨がじゃじゃ降り
2・晴れた天気
さあ、答えて。熱帯雨林なんだよ~』
正解1って答えたヤツ、ぶっコロす。
正解は2
なんでな~ん(>ε<)?
そ・の・ワケ・は…
→赤道ではは朝はほとんど晴れてるんや。ただ、朝からどんどん気温が上がり昼にはたまらん暑さになる。だから、温められた空気は上昇し、入道雲(積乱雲)を作り、夕方にスコールを降らせる。ただ雨の降り方は土砂降りでハンパない対流性降雨…つまりスコール
その後、はまた晴れて夜には星空が綺麗なんや。で朝まで雨は基本的には降らない。
つまり考え方で大切なのは「蒸発量」も半端なく多いが「降水量」も半端なく多いんだ。
でも「降水量」の方がちょっぴり多くなるわな。
ちゅーことは赤道近辺の土はびちゃびちゃやな→酸性。
だから農業に不向き。これをラトソルというねん。
農業に向かないから、森林を伐採して焼き畑にする
→灰はアルカリ性だから撒いて中和させ中性にして農産物を植える。
しかし農産物は育つ時に土からカリウムやカルシウムなどどんどん吸収して育ち、土壌のアルカリ分が奪われて、酸性にもどるから農業がしにくくなる
→よって別に移動する
→移動式焼畑農業。
この農産物はスコールに流されないようにするため、根っこ系のものが多くなる。
スコールで土の表層が流される為、表層が薄く根が張りにくい。
→だから地中深くまで掘るハック耕(ハックはスコップみたいなもの)で根っこ系のヤムイモ、タロイモ、キャッサバとか中心でしょ。
再度、質問。
そこに君らがチャリンコを365日の間、置いてたらどうなる?
はい、キミっ
じゃじゃ~ん。
錆びて赤くなる…やろ。
それがラトソルの色。赤くって酸性で農業には不向き。熱帯の土や。サバナは雨季と乾季でこの流れを繰り返すから熱帯は熱帯雨林やサバナ気候でも基本同じなんや。
(ラトソルの語源はラテン語のLaterで「レンガ」の意味からきてるんでインドにも多く、レンガつくりに利用してるんだ)
そうやって赤く錆びて固まったイメージがボーキサイトなワケ。 これをラテライト硬化といい、暑い地域にボーキサイトが多いことがわかるよね。
理論的に考えたら納得するやろ。
長くなったのでここまで。
しゅ~りょ~