ミルフィーユのそよ風
青空に 街路樹の並木道に
暖かな日溜まりに ふきわたる爽やかな風
わたしはミルフィーユのそよ風
哀しみを 優しいクリームで包み込み
時々香るコアントロー リキュール40°の大人の香り
ミルフィーユのサクサクとした清涼感は
すがすがしい軽やかな風
わたしはミルフィーユのそよ風
きつく抱きしめても
指の隙間から するりと通り抜けてしまう 無邪気な風
やわらかな白い雲にのって 遠い空を旅してる
わたしはミルフィーユのそよ風
そっと 頬を撫でて通り過ぎる 優しい風
ケーキの小さな小箱には 納まらない
わたしはミルフィーユのそよ風
あなたが頬に涙する時
わたしはそよ風になって
あなたの空に 街路樹の小枝に 暖かな木漏れ日に
そよぐ風になる
わたしはミルフィーユのそよ風
泣かないで
わたしは 青い海原の波間をくぐりぬけ
優しいわた雲とともに 世界中を旅してる
わたしはミルフィーユのそよ風
物理学者 M. M.