皆様こんにちは。腸美活通信 編集部 MOです。
今年は本当に暑い！
まだ梅雨も明けていないというのにこの暑さ、夏が思いやられます。
しかし当然、暑くても仕事は行わなければなりません。
特に外で活動される方は、熱さ対策には一層気を使われていることでしょう。
年々暑くなる日本の夏、炎天下での作業は少しの気の緩みが言葉通り「命取り」となります。
暑さ指数（WBGT）を知り、情報を取り入れて熱中症予防対策を行いましょう。
2023年（令和5年）の
職場における熱中症の発生状況
死亡を含む休業４日以上の死傷者1,106人（うち死亡者は31人）となっています。
業種別にみると、死傷者数については、
・製造業 231件
・建設業 209件
となっており、これら２つの業種で多く発生しています。
また、死亡者数は、建設業が最も多くなっており、全体の8割が7月または8月に発生しています。
死亡災害の事例から
死亡災害の総数 31件（被災者：男性 30名 / 女性 1名）
- 発症時・緊急時の措置の確認・周知していたことを確認できなかった事例 ⇒ 28件
- 暑さ指数(WBGT)の把握を確認できなかった事例 ⇒ 25件
- 熱中症予防のための労働衛生教育の実施を確認できなかった事例 ⇒ 18件
- 糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病や所見を有している事が明らかな事例 ⇒ 12件
参考：中央労働災害防止協会：職場における熱中症による死傷災害の発生状況から
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000900487.pdf
暑さ指数（WBGT）とは
暑さ指数 WBGT（Wet Bulb Globe Temperature ：湿球黒球温度）
熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。
日本では、2006年（平成18年）に環境省が「熱中症予防情報」サイトを開設し、web上で国内各地の暑さ指数(WBGT)の情報を提供する仕組みを、本格的に運用開始しています。
暑さ指数（WBGT）に影響を与える割合は、気温が1割、湿度が7割、輻射熱が2割 となっています。
熱中症というと、気温が高い時期に起こるものと思われがちですが、実は湿度が及ぼす影響の方が大きく、暑さ指数が一定の値を超えると熱中症事故のリスクが急増するとされています。
このような熱中症リスクの総合的な指標になるのが暑さ指数(WBGT)です。
日常生活に関する指針
参考：環境省HP
「STOP！熱中症クールワークキャンペーン」
厚生労働省が、職場における熱中症予防対策を徹底するため、労働災害防止団体などと連携し、2024年５月から９月まで実施するものです。
- 暑さ指数（WBGT）の把握とその値に応じた熱中症予防対策を適切に実施すること。
- 作業を管理する者及び労働者に対してあらかじめ労働衛生教育を行うこと。
- 糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病を有する者に対して医師等の意見を踏まえた配慮をおこなうこと。
について重点的に呼びかけるものです。
まとめ
熱中症予防のためには、涼しい服装、日陰を利用、日傘・帽子、水分・塩分補給という基本的なことを守るとともに、
- 無理をせず徐々に身体を暑さに慣らす。
- 室内でも温度を測る。
- 体調の悪いときは特に注意する。
など、各個人の行動で熱中症予防対策を行うことも大切です。
職場においては、熱中症対策を適切に実施できるよう、暑さ指数情報提供サービス等の活用、労働者への労働衛生教育実施、ハイリスク者への配慮等で対策を行い暑さに備えましょう。
便利なサイト
職場の熱中症予防対策チェックシート
職場の熱中症対策が適切に行われているかチェックしてみましょう。
https://www.jisha.or.jp/web_chk/pdf/neccyusho_checklist.pdf
【出典】中央労働災害防止協会
環境省によるメール配信サービス
熱中症に関する情報をメールで受け取れるサービスです。
以下のURLから登録できます。
https://plus.sugumail.com/usr/wbgt/home
- 暑さ指数メール配信サービス（個人向け）
- 暑さ指数電子情報提供サービス（事業者向け）
※いずれも令和6年度は4月24日（水）から10月23日（水）までの予定。
【出典】
・厚生労働省「働く人の今すぐ使える熱中症ガイド」
https://neccyusho.mhlw.go.jp/download/
・環境省「熱中症予防情報サイト」
https://www.wbgt.env.go.jp/data_service.php
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