皆様こんにちは。腸美活通信 編集部 MOです。
皆さんは口腔ケアをされていますか?
私は、若い頃は無頓着だったのですが、30代ころから定期的に歯科でクリーニングを受けるようになりました。
(そんな私に感化され、主人も結婚してから歯科に行くようになりました。)
定期的に通っているにもかかわらず、虫歯になることがあります。しかし虫歯の初期段階で見つかるので、いつも簡単な治療で済みます。
また、うまく磨けない位置のブラッシング方法や、虫歯になりにくい食事の方法など、いつも丁寧にアドバイスしてくださいます。
今では、受診の期間があくと少し不安になるくらいです。(笑)
「8020 ※のちに詳しく説明あり」と言うように、年齢を重ねても、自分の歯で美味しく噛むことが目標です。
今日は、「大人の口腔ケア」のお話です。
口腔の機能と重要性
口腔には、食べる機能や、会話をしてコミュニケーションを取るなどの様々な機能があります。
食べるためには、歯で食物を咬み、飲み込む(嚥下)という一連の動作が必要です。
会話をする際、口は発音に関わるとともに、表情を作ります。また、きれいな歯や歯肉、整った歯並びは、美しさ(審美性)を保ちます。
いつまでも健康で美しい歯を保てるよう、正しいケアや治療方法を学んでいきましょう。
口腔の有病状況
歯や口の自覚症状を持っている国民は約7割もいます。
成人の口腔の疾患で特に気をつけないればいけないものはむし歯と歯周病です。
成人の9割以上がむし歯の罹患経験があり、40歳以上の年齢においては約4割はむし歯が原因で歯が抜かれています。
歯がなぜ喪失するのかを調べた最新の調査では、
・むし歯とその後発症…43.3%
・歯周病…41.8%
という結果が出ました。
大人のむし歯の特徴
- 歯の溝や歯と歯の間、歯ぐきに接する部分などから発生するむし歯
※子供と同様
- 治療に用いた歯の詰め物の裏側のむし歯(二次う蝕)
もともと治療をしている歯のため、詰め物の隙間からより深くまで細菌が侵入して、虫歯を発生させます。
それが神経を抜いた歯の場合、痛みが分からずに気づくのが遅くなる傾向にあります。
- 歯周病により歯の根面が露出した部分に発生するむし歯(根面う蝕)
特に奥歯での発生は見つかりにくく、気づくのが遅くなりがちです。唾液が減少した高齢者で根面のむし歯が多発することがあります。
むし歯予防
従来から行われてきた方法です。
・歯みがきの励行
・糖分を含む食品の摂取頻度の制限
しかし、これらは正しく実施されればある程度の効果が期待できるのですが、その努力は各個人にゆだねられ、理想的な実践は実質困難です。
一方でフッ化物の利用(再石灰化を促進し歯質のむし歯に対する抵抗性の強化する)によるむし歯予防法は、簡単で費用対効果に優れており、高いむし歯予防効果が期待できます。
歯周病とは
歯と歯ぐきのすきま(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯ぐきに炎症を引き起こし、さらには歯を支える骨を溶かしてグラグラにさせてしまう病気を歯周病といいます。
むし歯と異なり、痛みが出ないことの方が多いのですが、気づかないうちに進行し、歯肉からの出血などが起こった後、歯が自然に抜け落ちるほど重症になることがあります。
歯周病の治療
1. 歯みがき指導
いい歯ブラシの選び方・持ち方・毛先の当て方・動かし方・力の入れ方など模型を使って指導します。
2. 歯石除去
超音波などを用いて歯石を破壊し水で洗い流す方法や、先のとがった器具を用いて1本1本歯石を取っていく方法もあります。
3. 歯周外科
麻酔して歯ぐきを開き、普通見えない深い場所や歯の間の歯石を取ります。症例によってはある程度歯槽骨や歯ぐきを増やすことができる場合もあります。(歯周組織再生療法)
4. 不適合な修復物のやり直し
修復物の適合が悪いとすき間に細菌がたまり、炎症がなくらなかったり再発しやすくなったりしますので、そのような場合はやり直しが必要です。
5. 咬み合わせの調整
咬み合わせが悪いと変な方向に力がかかり歯槽骨の吸収が進行しますので、咬み合わせのチェックや調整も行います。
6. 抜歯
歯周病が進行した歯をいつまでも置いておくと隣の歯までいたんでくることがありますので、思い切って歯を抜くことが必要な場合もあります。
7. 生活指導
たばこを吸うと歯周病が進行し、治療の効果も上がりにくくなります。禁煙指導を行うことも。
8. 全身の健康管理
糖尿病などの全身疾患は歯周病を悪化させます。また高血圧の薬などの副作用で歯ぐきが腫れることもあります。
9. 症状が強い場合の処置
痛みや腫れがひどい場合は、抗生物質を処方したり咬み合わせを弱くしたりして症状をやわらげます。
⇒ 歯周治療が終わったあとはメンテナンスに移行します。歯周病は容易に再発する病気なので定期的な管理が重要です。
8020運動とは
8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動をご存知ですか?
これは、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動で、生涯にわたり自分の歯でものを噛むことを意味します。
むし歯の予防に個人および社会が取り組み、歯の喪失の二大原因であるむし歯と歯周病の予防を充実させ、将来の「歯の喪失」を防ぎましょう。
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もちづき内科クリニックでは、女性医師ならではの決め細やかな診察を心掛けており、患者様ひとりひとりにあった治療や、お薬の種類・組み合わせ・量を見つけ、ご提案いたします。
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