皆様こんにちは。腸美活通信 編集部 MOです。
昨年末に健保組合の健康診断に行ってきました。
先日その結果が届いたのですが、な…なんと「E(要検査)」判定が!
その項目とは「コレステロール値」!
慌てて内科を受診したところ、
「コレステロールはまず生活習慣の改善が重要。
しばらく生活を見直して、2か月後にまた来てください。
と言われました。
私も肝に銘じながら…今日は「脂質異常症」のお話です。
脂質異常症とは
血液中の脂質の値が基準値から外れた状態を、脂質異常症といいます。
脂質の異常には、
- LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)
- HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)
- トリグリセライド(中性脂肪)
の血中濃度の異常があります。
これらはいずれも、動脈硬化の促進と関連します。
動脈硬化は自覚症状がないので、病気になってからやっと、ことの重大さに気づくことになります。
脂質異常症診断基準(空腹時採血)
※スクリーニングで境界域高LDL-C血症、境界域高non-HDL-C血症を示した場合は、高リスク病態がないか検討し、治療の必要性を考慮します。
脂質異常症の危険因子
脂質異常症の原因
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の高値の原因としては、食事中の飽和脂肪酸のとりすぎが挙げられます。
中性脂肪の高値の原因はエネルギー量の取りすぎです。
特に甘いもの、酒、油もの、糖類の取りすぎ、砂糖の入ったソフトドリンクを飲む習慣のある人は高くなりやすいといえます。
生活習慣改善のポイント
- 過食をしない
- 動物性脂肪を控え、青魚などの魚を積極的にとる
- コレステロールを多く含む食品を控える
- 野菜、果物を積極的にとる
- 飲酒は適量を守る
- 適度な運動を習慣にする
- 喫煙者は禁煙を実行する
コレステロール低下のカギは飽和脂肪酸を減らすこと
飽和脂肪酸の多いもの
- 脂身の多い肉
- ベーコン、ソーセージ、ロースハム
- チーズ、バター
- 油で揚げたインスタントラーメン
- ポテトチップス
- チョコレート
- クッキー、ビスケット
- ドーナツ、ケーキ など
不飽和脂肪酸の多いもの
- 大豆油、菜種油、ごま油
- 豆腐、味噌
- 油揚げ、厚揚げ豆腐
- 魚介類 魚卵 など
どんな食品を選べばよいでしょうか
コレステロール値を上げる食品の代わりに、下げる食品を選びましょう。
ちょっとした工夫で脂質をコントロール
- 食習慣で脂質を減らす
バランスのとれた食事、一日三食をしっかりとる、夜遅くに食事をしない、一日一食は主菜を魚にする、外食や市販の惣菜では油が多くなるので、揚げ物(天ぷら、フライなど)を控える。
- 調理で脂質を減らす
揚げる・炒めるよりも蒸す・煮る、油を使わず網焼きにする、調理にはオリーブオイルや菜種油を使う、肉類は下茹でや湯通しをする、肉は赤身や皮なしの鶏肉など脂肪の少ないものを選び、調理前に脂身や皮を取り除く。
脂質異常症を改善するための運動
治療の基本は、生活習慣の改善です。
運動療法として、中強度以上の有酸素運動を中心に定期的に毎日30分以上を目標におこなうことが推奨されています。
運動の効果
- 体力、全身持久力の維持・改善を図り身体活動量が多くなる。
- 血中の中性脂肪を減少させ善玉コレステロールを増やす。
- 内臓脂肪が減少し肥満改善、予防につながる。
- 筋肉量が増大し、血糖の代謝が促されてインスリン感受性が高まる。
- 動脈硬化性疾患やメタボリックシンドロームの予防・改善
- ストレスの解消
- 脳の活性化
- 骨密度の増大
- 生活の質の改善
<出典>
厚生労働省 e-ヘルスヘット
「脂質異常症 / 高脂血症」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-029.html
「脂質異常症を改善するための運動」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-05-003.html
※この資料は上記の記事をもとに加工・作成しております。
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