皆様こんにちは。腸美活通信 編集部 MOです。
新型コロナウイルスが流行する前は、この時期になるとインフルエンザの流行が気になったものです。
近年はコロナにばかり気を取られて、インフルエンザのニュースは例年に比べ影を潜めていますが、そんな中、「インフルエンザとコロナの同時感染」という驚きのニュースを耳にしました。
ニュースによると、同時感染してしまうとそれぞれの症状がより悪化し、重症化のリスクが高まるとのこと。
コロナ対策をしているからと侮るなかれ、いまあえてここで、インフルエンザのお話です。コロナとインフル、一緒に対策をしていきましょう。
インフルエンザとは
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスを病原とする感染症で、一般の風邪とは違い、症状が重くなりがちな疾患です。
特に乳児や高齢者、慢性疾患をお持ちの方は、インフルエンザ症状だけでなく基礎疾患も悪化しやすくなり、重症化すると死に至ることもあります。
流行のシーズン
これまで、インフルエンザの流行は、11月~12月頃に始まり、1月~3月頃がピークとされてきました。
しかし近年は10月頃から始まり、5月のゴールデンウイーク頃まで感染者が見られることもあり、冬だけの感染症とも言えなくなってきました。
さらにはここ数年の新型コロナウイルスの流行も相まって、感染の流行を予測することが困難な状況です。
感染経路
インフルエンザの感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」です。
- 飛沫感染:感染した人の咳やくしゃみのしぶき(飛沫)に含まれるウイルスを吸い込み感染。
- 接触感染:ウイルスが付着した手で口や鼻に触り、間接的にウイルスに接して感染。
インフルエンザは一旦流行が始まると、短期間に多数の方に感染する傾向にあります。
社内や学校、家庭内での集団感染が多いので、常に周りの発生状況に注意を払いましょう。
症状
- 突然現れる38度以上の高熱
- 頭痛、関節痛、筋肉痛といった強い全身症状
- のどの痛み・鼻汁・咳といった風邪にみられる症状
- 気管支炎、肺炎
また小児では、中耳炎、髄膜炎、熱性けいれんなどを併発し、重症化することもあります。
予防
こまめな手洗い
流水や石鹸による手洗い
うがい手洗いは、手指など体についたウイルスを物理的に除去するために有効な方法です。またうがいも、のどの乾燥を防ぎます。
アルコールによる消毒
アルコール製剤での消毒も予防効果があるとされています。
咳エチケット
インフルエンザの飛沫感染対策として、普段から「咳エチケット」を守ることを心がけてください。
- 咳やくしゃみを他の人に向けて発しない。
- 咳やくしゃみが出るときは、できるだけマスクをする。
- 咳やくしゃみを手で覆った時は、すぐに手を洗う。
飛沫感染対策ではマスクは重要ですが、感染者がマスクをする方が、感染を抑える効果は高いと言われています。
適度な加湿・換気
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。
特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
ほかにも
- 十分な睡眠、休養
- 栄養バランスの良い食事、水分補給
- 人混みや繁華街への外出を控える
- 予防接種(かかりつけ医と相談)
が大切です。
予防接種
接種時期
インフルエンザが流行し始めてから
予防接種をすればいいかな。
予防接種でワクチンを接種してから抗体ができるまで2~4週間かかります。その後3~4ヶ月で抗体は徐々に減って行きます。
このため流行のピークを考えると、予防接種は11月頃までに済ませることが望ましいと言われています。
効果
予防接種をすると、絶対に
インフルエンザにかからないの?
インフルエンザワクチンは接種しても100%インフルエンザの感染を予防することは出来ません。
しかしインフルエンザの発症確率を下げたり、重症化を予防することが可能です。
インフルエンザにかかったら
受診のタイミング
インフルエンザは、かかってすぐに検査をすると陰性と診断されることがあります。一旦検査で陰性が出ても、翌日になって症状が変わらないようでしたら再受診しましょう。
もし高熱をはじめとした典型的なインフルエンザ症状が出たら、熱の出た日付や時間をメモし、受診時に医師に伝えて下さい。
治療薬
どれも症状が改善するまでの時間としては今までの薬と大差はないようですが、「ゾフルーザ」は、ウイルスの増殖を抑制する効果があり、これまでの薬よりウイルス量の減少速度が速いことから、周囲への感染抑止効果も期待されています。
最後に
インフルエンザの流行シーズンに備え、多くの医療機関が10月初旬からワクチン接種を開始しています。
予防接種だけに頼るのではなく、普段からの体調管理にも留意しましょう。
毎年、流行時期や型の傾向が変わるため、国立感染研究所や厚生省から発信される情報もこまめにチェックしましょう。
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