皆様こんにちは。腸美活通信 編集部 MOです。
あっさり梅雨明けしたかと思えば、また雨の季節に逆戻りしたような毎日です。
ジメジメ・ムシムシのこの季節、主婦として心配なのは食中毒です。
見えない菌と戦うのは大変ですが、家族の健康を預かる身として、手を抜く訳にはいきません。
そこで今回は、食中毒のお話です。
菌の性質を良く知り、食中毒を防ぎましょう。
食中毒とは
食中毒とは、有害な微生物や化学物質を含む飲食物を食べたときに生じる健康被害の総称です。
着色料・各種防腐剤・人工甘味料などの化学物質によるものや、毒きのこ・フグなどの自然毒によるものなどもありますが、最も発症率が高いのは細菌性食中毒で、全体の80%以上を占めます。
細菌の多くは湿気を好むため、気温が高くなり始め、湿度も高くなる梅雨時に細菌による食中毒が増えます。
一方、低温や乾燥した環境下で長く生存するウイルスが原因となる食中毒は、冬場に多く発生しています。
食中毒の種類
●細菌性
<感染型>
カンピロバクター、サルモネラ、病原性大腸菌(O157等)、腸炎ビブリオ など
<毒素型>
黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、セレウス菌 など
●ウイルス性
ノロウイルス など
●化学物質
水銀、カドミウム、残留農薬 など
●自然毒
フグ毒、貝毒、カビ など
※腸チフス,赤痢のような伝染性疾患や寄生虫症は「食中毒」の範囲から除外される場合もありますが、食中毒と同様の症状を引き起こします。
細菌性食中毒の感染源
細菌性食中毒のメカニズム
●細菌
細菌は、温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、体内で食中毒を引き起こします。
室温で活発に増殖し始め、人間の体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も速くなります。
●ウイルス
ウイルスは、細菌のように食べ物の中では増殖せず、食べ物を通じて体内に入ると腸の中で増殖し、食中毒を引き起こします。
ウイルスは低温や乾燥した環境中でも長く生存します。
症状
●食事から発症するまでの時間
一般的に、食後 数時間~数日で発症。原因物質によって異なる。
●食中毒の症状
代表的な症状は、腹痛・下痢・嘔吐といった胃腸障害や発熱。
他にも、めまいや筋肉痛などの症状や、呼吸困難・意識混濁・神経症状などの全身症状が現れることもあります。
症状の激しさや症状も原因物質によって違ってきます。
感染した時の対処法
●感染した方への対処
脱水症状を起こさないよう水分補給
一度に大量に飲まさず、少量をこまめに飲ませます。
横向きに寝かせる
吐いたものがのどに詰まるのを防ぐためです。特に乳幼児や高齢者は注意が必要です。
下痢止め薬は飲ませない
食中毒が原因の下痢である場合、下痢止め薬が細菌やウイルスを体外に排出するのを邪魔し、症状を悪化させてしまうことがあります。
同様に、市販の解熱鎮痛剤なども使わないほうがいいでしょう。
下痢が1日10回も続く、血便がある、激しい嘔吐や呼吸困難、意識障害などの重い症状がみられる場合は、必ず医療機関を受診してください。
●汚物の処理方法
- 使い捨てのエプロンやマスク、手袋を着用する。
- 細菌やウイルスが飛び散らないように静かに拭き取る。
- 次亜塩素酸ナトリウムで浸すように拭いて、その後水拭き。
- 使用した道具やゴミは全てビニール袋に密封して破棄する。
※布の場合は付着物を静かに拭った後、洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いする。
その際に水しぶきを吸い込まないよう注意。
※布の消毒は85℃で1分間以上の熱水洗濯が望ましいが、難しい場合には、
次亜塩素酸ナトリウムの消毒も有効。
またスチームアイロンや乾燥機にかけることも効果的。
ウイルスによる食中毒の場合には、汚物が乾燥するとウイルスが空気中に漂いやすくなるため、乾燥しないうちに処理をしてください。
食中毒にならないために
食中毒予防の3原則 「つけない・増やさない・やっつける」
(1)買い物
・消費期限を確認する。
・肉や魚などの生鮮食品や冷凍食品を買った際は、寄り道をしないでまっすぐ帰る。
(2)家庭での保存
・持ち帰った食品は、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管する。
・物を詰めすぎると冷気の循環が悪くなるので、庫内に食品を詰めすぎない。
(冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に保つ。)
(3)下準備
・調理の前に石けんで丁寧に手を洗う。
・野菜など生で口に入る食材も流水できれいに洗う。
・包丁やまな板は、肉用・魚用・野菜用と別々にそろえて使い分けると安全。
(4)調理
・冷凍食品は使う分だけ解凍し、冷凍や解凍を繰り返さない。
・肉や魚は十分に加熱する。中心部を75℃で1分間以上の加熱が目安。
※食中毒を起こす細菌は、十分な加熱調理で死滅させることができます。
(5)食事
・食べる前にも必ず石けんで手を洗う。
・作った料理は、室温で長時間放置しない。
(6)残った食品
・残った食品は清潔な容器に保存し、温め直すときも十分に加熱する。
・時間が経ちすぎたものや、少しでもあやしいと思ったら食べずに捨てる。
(7)調理後
・使用後のふきんやタオルは、熱湯で煮沸した後しっかり乾燥させる。
・調理器具も、洗った後熱湯をかけて殺菌する(特に生肉や魚を切ったまな板や
包丁)。台所用殺菌剤の使用も効果的。
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もちづき内科クリニックでは、女性医師ならではの決め細やかな診察を心掛けており、患者様ひとりひとりにあった治療や、お薬の種類・組み合わせ・量を見つけ、ご提案いたします。
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