皆様こんにちは。腸美活通信 編集部MOです。

 

昨年の冬の「手足口病が季節外れの流行を見せている」というニュースには、大変驚かされました。

 

本来、手足口病は夏に流行する疾患です。

また「子供の病気」というイメージが強いですが、気を付けないと大人も罹患します。

 

今日は「風疹・おたふくかぜ・手足口病」についてのお話です。

 

 

子供だけの病気と思ったら…

小児期の感染症として認識のあった風疹(三日ばしか)・おたふくかぜ・手足口病ですが、近年は成人にも流行しています。

 

小児期にこれらのウイルスにかかった場合は症状は軽くて済みますが、成人になってからかかると、髄膜炎や脳炎などの重篤な状態になる方もいます。

 

 

感染源

 

 

症状

 

 

合併症と後遺症

非常にまれですが、風疹・おたふくかぜ・手足口病が重症化すると、合併症や重篤な後遺症が残る場合があります。

 

 

風疹の予防接種

風疹は20~40代の成人に流行しています。これは一時期(昭和54年生まれ以降)集団接種がなくなったためです。

 

 ●昭和32年~54年生まれの男性

 ●昭和62年以降に生まれた男女

 

上記の方々は、抗体価のチェックをお勧めいたします。

 

風疹やおたふくかぜにかかったことがあるかはっきりしない場合には、医療機関で抗体価のチェックが可能です。

 

全く症状がなかった場合でも抗体が体内で作られている方もいますし、かかっていても成人になってから抗体価が低下している方もいます。

 

 

妊婦と風疹

妊婦が風疹ウイルスに感染すると、妊娠週数にもよりますがかなり高い確率で胎児が先天性風疹症候群という障がいを引き起こします。

先天性風疹症候群の3大症状は、先天性心疾患、難聴、白内障です。

 

風疹は潜伏期間が長いうえ、発疹が現れる数日前から感染力が強くなるため、感染者本人も知らないうちにウイルスを拡散させている可能性があります。

 

妊娠を希望されている方はご本人だけでなく、ご主人やご家族など身近な方も、事前に医療機関にて抗体価をチェックされることを強くお勧めします。

 

 

予防

  1. うがい・手洗いを慣行する。
  2. 睡眠時間の確保・水分摂取・ビタミン摂取に努める。
  3. 発症している患者さんと、箸やタオルを共有しない。
  4. 風疹・おたふくかぜに関しては、ワクチンの接種が効果的。

38度以上の発熱・耳下腺腫脹・皮疹・ひどい頭痛等の症状がある場合には、自己判断はせず医療機関を受診しましょう。

 

 

我が家の長男も幼いころ罹患し、手足にあせものような発疹が出ました。

幸い軽く済んだのですが、お友達は口の中にまで発疹ができてしまい、痛がって食べることもできず大変だったそうです。

 

当時は手足口病が大人にもうつるなんて全く知らずに過ごし、幸い私に罹患することはありませんでしたが、うつっていたらきっと大変なことになっていました。

 

子供の病気とあなどるなかれ、正しい知識を持って病気と向き合っていきたいですね。

 

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