皆様こんにちは。腸美活通信編集部MOです。

 

新型コロナウイルスワクチンの予防接種3回目が進んでいます。

しかし、まだこのワクチンに対して疑問や不安をお持ちの方が多くいらっしゃるようです。

そんな皆様の疑問に、Q&A形式でお答えしていこうと思います。

 

本日は第一弾「ワクチンの仕組みと効果」編です。

 

 

Q. ワクチン、予防接種とは何ですか。

A. 予防接種とは、感染症の原因となる病原体に対する免疫ができる体の仕組みを使って、病気に対する免疫を付けたり、免疫を強くするために、ワクチンを接種することをいいます。

 

 

Q. ワクチンにはどのようなものがありますか。

A. 病原体(ウイルスや細菌など)そのもの、または病原体を構成する物質などをもとに作ったワクチンがあります。

 ●生ワクチン
  病原性を弱めた病原体からできている

 ●不活化ワクチン
  感染力をなくした病原体からできている

 ●組み換えタンパクワクチン
  病原体を構成するタンパク質からできている

※生ワクチン以外は、原理的にウイルスそのものに「感染」することはありません。

 

また以下のワクチンでは、ウイルスを構成するたんぱく質の遺伝情報を投与します。

 ●ウイルスベクターワクチン  

 ●DNAワクチン

 ●mRNAワクチン

 

 

Q. 集団免疫とは何ですか。

A. 人口の一定割合以上の人が免疫を持つと、感染患者が出てもほかの人に感染しにくくなることで、感染症が流行しなくなる状態のことです。

 

感染症の種類によって、集団免疫を得るために必要な免疫を持つ人の割合は異なります。

新型コロナワクチンによって、集団免疫の効果があるかどうかは分かっておらず、分かるまでには時間を要すると考えられています。

 

 

Q. mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンやウイルスベクターワクチンは、どこが既存のワクチンと違うのですか。

A. ウイルスのたんぱく質を作るもとになる遺伝情報の一部を注射します。それに対する抗体などが体内で作られることにより、ウイルスに対する免疫ができます。

 

これまで日本において使用されていたワクチンはウイルスの一部のタンパク質を人体に投与し、それに対して免疫ができる仕組みでした。

 

 

Q. 日本で接種が進められている新型コロナワクチンにはどのような効果(発症予防、持続期間)がありますか。

A. 日本で接種が行われている新型コロナワクチンは、いずれも新型コロナウイルス感染症の発症を予防する高い効果があり、また重症化を予防する効果が期待されています。

 

効果の持続期間や、感染を予防する効果についても、時間の経過や接種者数の増加に伴い研究が進んでいます。

 

 

Q. 年齢によって、ワクチンの効果や副反応に違いはありますか。

A. 今回のワクチンは高齢者に対しても高い発症予防効果があります。一方、若年者に比べて高齢者の方が少し副反応が出にくいことが分かっています。

 

従来のワクチンでは、高齢者は若年者に比べてワクチンの効果が劣る場合がありました。

しかし日本で承認されたファイザー社のワクチンでは、大規模な臨床試験やイスラエルの実社会での疫学研究において、高齢者に対しても9割以上の発症予防効果があることが報告されています。

武田/モデルナ社のワクチンについても、海外での臨床試験において65歳以上で約9割のワクチン有効率が報告されています。

 

 

Q. ワクチン接種後に新型コロナウイルスに感染することはありますか。

A. ワクチン接種後でも新型コロナウイルスに感染する場合はあります。

また、ワクチンを接種して免疫がつくまでに1~2週間程度かかり、免疫がついても発症予防効果は100%ではありません。

 

 

Q. 基礎疾患(持病)の有無によって、ワクチンの効果や副反応に違いはありますか。

A. 今回のワクチンは、基礎疾患を持っている方も含めて臨床試験が行われ、高い効果があることが分かっています。

過去に重いアレルギー症状を経験されたことがある方は、接種会場で30分間様子をみることが大切です

 

高血圧、糖尿病などの基礎疾患を持っている方も含めて臨床試験が行われ、高い発症予防効果があることが分かっています。

ただし、免疫抑制剤を内服されている方や重い免疫不全がある方は臨床試験の対象とはなっておらず、同等の効果があるのかははっきりとはわかっていません。

 

 

Q. 変異株の新型コロナウイルスにも効果はありますか。

A. 一般論として、ウイルスは絶えず変異を起こしていくもので、小さな変異でワクチンの効果がなくなるという訳ではありません。

それぞれの変異株に対する有効性がどのくらいあるのかについても、確認が進められています。

 

 

Q. 妊娠中にワクチンを接種した場合、生まれてくる新生児に免疫はつきますか。

A. 妊娠中(特に妊娠後期)にワクチンを接種することで、新生児にも抗体が移行する可能性があると報告されています。

 

海外での研究によると、妊娠中にmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンを接種した方の臍帯血(胎児の血液と同じ)や母乳中にも、新型コロナウイルスに対する抗体があることが報告されました。

こうした抗体が産後の新生児の感染を減らすかどうかまでは分かっていませんが、母親から新生児へ抗体が移行する可能性があります。

 

 

出典:厚生労働省「新型コロナワクチンQ&A」
ワクチンの仕組み

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/structure/
ワクチンの効果

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/effect/

 

 

次回は「ワクチンの安全性と副反応」についてお伝えします。

 

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