皆様こんにちは、もちづき内科クリニック(腸美活通信)編集部です。

毎日増え続ける新型コロナウイルス感染症の患者数に戸惑うばかりですが、外出の自粛、人との距離を取る、手洗い、咳エチケット、そして健康管理に気を配り、うつらない、うつさないを目指していきましょう。

 

今回は、感染症予防にも効果がみられるビタミンCについて香織先生に伺いました。

 

 

当院で行っているビタミンC注射や販売しているサプリメントに含まれるL-アスコルビン酸(ビタミンC)は人間にとって必要な水溶性ビタミンの一つです。

 

ビタミンCは、肌や筋肉を構成するコラーゲン、そして特定の神経伝達物質の生合成に必要な物質であり、さらに身体の素性の大部分を占めるタンパク質代謝にも関与しています。

 

 

また、ビタミンCは強い抗酸化作用を持ち、体内で他の抗酸化物質を活性化するだけでなく、ストレス等で体内に増加した過酸化物質であるフリーラジカルによる組織損傷作用を制限する働きもあります。

 

 

ビタミンCは免疫機能の上でも重要な役割を果たしており、特に外部からのウイルス等の侵入時に免疫細胞に指令を与える「サイトカイン」という物質の調整の役割を担っていると言われています。

 

「サイトカイン」にはウイルス等が身体に侵入時した際に細胞を守る働きと、攻撃する役割の双方があり、通常はその2つの働きがバランスをとりながら身体の免疫機構を支えています。

 

 

しかし今回のcovid19の感染時にはその両方の機能のバランスが崩れ、サイトカインが過剰に産生され、自分自身の気管支や肺胞などの細胞をも傷つけるような過剰反応(サイトカインストーム)が起きてしまっている為に急速に呼吸困難に陥っていると想定されています。

 

 

医学雑誌の中では最も高い評価を持つ雑誌の一つである「The Lancet」に発表された最新の文献の中に、「新型コロナウイルス感染によるCOVID-19肺炎は、感染により起った過活動化免疫によって引き起こされる肺の広範な損傷が死亡原因の一つである可能性が高く、COVID-19肺炎の初期段階の治療において高用量のビタミンCの静脈内投与により細胞内の過活動免疫を抑制し、病状を改善する可能性がある」と発表されています。

 

 

 

今、私たち個人、ひとりひとりにできることは、野菜や果物に含まれるビタミンCだけでなく、他のビタミン、タンパク質、炭水化物等の全ての栄養素をバランス良く摂取し、睡眠時間を確保し、毎日のうがい、手洗いを徹底する事により様々な細菌やウイルスを出来る限り体内への侵入させないようにする事が最も重要ですが一人暮らしの方や多忙な方はなかなかこういった対処が充分にできない方もいらっしゃると思いますので、ぜひ一度クリニックにご相談にいらして下さい。

 

 

 

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