皆様こんにちは、もちづき内科クリニック(腸美活通信)編集部です。

新型コロナウイルス感染症の患者が断続的に報告されています。

咳エチケット、手洗いなどをこまめに行いましょう。

 

今回は、新型コロナウイルス感染症について香織先生に伺いました。

 

 

 

昨年12月以降、中国の湖北省武漢市にて新型コロナウィルス関連肺炎の発生が報告され、1月30日現在、中国で感染者7,711名・死者170名、日本でも14名の感染者が確認されています。感染はアジアだけでなく、欧米など世界各国へ拡大しており、世界保健機関(WHO)は30日付けで緊急事態宣言を出しました。日本でも感染症法上の指定感染症に指定され、2月7日の施行後には、患者を医療機関に入院・隔離することや、就業制限などの措置をとることが可能となります。

 

コロナウィルスとは?

人と動物の間で広く感染症を引き起こすウィルスで、人に感染を起こすものは6種類あるといわれています。その内、4種類は感染しても普通の風邪程度の症状にとどまりますが、2003年に中国で流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)、や2012年に中東地域で発生した中東呼吸器症候群(MERS)の様に、深刻な呼吸器症状を起引き起こすタイプも存在します。

 

新型コロナウィルスの概要

【感染経路】

当初、感染源はコウモリなどの動物からと言われていましたが、現在では日本国内においても「ヒトからヒト」への感染が認められています。感染経路は、感染者の咳やくしゃみのしぶきによる「飛沫感染」や「接触感染」が中心ではないかと言われています。

 

飛沫感染:飛沫感染とは、感染した人の咳やくしゃみのしぶき(飛沫)に含まれるウイルスを吸い込むことによる感染です。

接触感染:接触感染とは、ウイルスが付着した手で眼、口、鼻をさわることによる感染です。

 

SARSでは飛沫感染、接触感染、患者の便から感染がおこっていたとされています。

潜伏期間は2~14日程度で、症状発症前から他者へ感染させる可能性があるといわれています。感染力については、季節性インフルエンザと同じくらいではないかとみられています。

このウイルスにより肺炎を起こした方の症状として、以下のようなものがあげられます。

  • 発熱
  • 全身倦怠感
  • 咳などの呼吸器症状(重症化すると呼吸困難に陥ることがある)

特に、高齢者や基礎疾患のある方は重症化する傾向にあると言われています。
 

感染拡大の原因のひとつに、発症しても症状が軽い・初期症状に発熱や咳が出ず下痢などの症状から出始めた等、自身が感染しているかどうかの見分けがつきにくく、知らず知らずのうちに感染を広めてしまったことにあるようです。

現段階で、致死率は2~3%程度と推定されていますが、今後、患者数の増加によって、割合が変わってくる可能性があります。

新型のウイルスなので、それに対し有効な抗ウイルス薬やワクチン等は無く、治療は症状への対症療法を行います。

 

 

感染予防のために

基本的な感染予防対策がまずは重要です。まめな手洗いや咳エチケットを実践しましょう。

<咳エチケット>

咳・くしゃみの際に、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえること

普段から十分な睡眠やバランスのとれた食事をとり、抵抗力をつけておくことも大切です。

 

家庭や施設内の消毒について

手指がよく触れる場所を清潔に保つことが大切です。手など皮膚の消毒を行うには、消毒用エタノール、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウムも有効であることがわかっています。

手など皮膚の消毒を行う場合には消毒用アルコール(70%)、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効だと考えられています。(製品に記載されている使用上の注意もよく確認しまししょう)

また、換気も大切です。空気の入れ替えなども行うと良いでしょう。

 

 

※新型コロナウィルス感染の心配がある場合

 

当院では、中国で新型コロナウイルスによる肺炎患者が発生していることを踏まえて、37.5度以上の発熱があり、さらに下記のいずれかに該当する場合(今後内容に変更となる場合もございます)は、当院では対応出来ない為、まずは最寄りの保健所または、“厚生労働省電話相談窓口へのご連絡”をお勧め致します。

 

新型コロナウイルス感染症について、感染の程度は依然として明らかではありませんが、中華人民共和国湖北省武漢市の滞在歴がない国内症例が発生している状況です。

そのため、受診される患者様で、発熱が無い場合でも下記条件(渡航歴、接触歴)に該当する場合や一ヶ月以内の海外渡航歴のある方(特に中国国内)、ご自身以外でもご家族や周囲に渡航歴、接触歴がある場合は、直接来院せず、事前に当院代表電話(03-6426-2711)までご連絡をお願い致します。「感染拡大を防ぐ、院内感染対策」のためご理解ご協力のほどお願い申し上げます。
※)新型コロナウイルス感染症の疑い例の定義(現時点の定義であり、今後変更の可能性がある。)

以下のIおよびIIを満たす場合を「疑い例」とする。

 I 発熱(37.5 度以上)かつ呼吸器症状を有している。 II 発症から 2 週間以内に、以下の(ア)、(イ)の曝露歴のいずれかを満たす。

 (ア) 武漢市を含む湖北省への渡航歴がある。

 (イ) 「武漢市を含む湖北省への渡航歴があり、発熱かつ呼吸器症状を有する人」との接触歴がある。


【症例報告・問い合わせ先】
(1)平日9時~17時:品川区保健所 保健予防課感染症対策係
 連絡先:03-5742-9153
(2)夜間・休日:東京都保健医療情報センター(ひまわり)
 連絡先:03‐5272‐0326

(3)〈厚生労働省の電話相談窓口〉
•厚生労働省の電話相談窓口  連絡先:03-3595-2285
受付時間 9:00~21:00

 

(4)東京都福祉保険局より新型コロナウイルス関連肺炎に係る電話相談窓口についてのご案内

都民の皆様の相談に対応させていただくコールセンターを設置いたしました。
 (電話番号)03-5320-4509
 (対応時間)9時から21時まで(土、日、休日を含む)
 (対応内容)感染の予防に関することや、心配な症状が出た時の対応など、
       新型コロナウイルス関連肺炎に関する相談

 

 

 

 

 

もちづき内科クリニック

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TEL:03-6426-2711

※土日も診療

 

※最寄り駅

東急大井町線「戸越公園」駅からから徒歩約3、

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