皆様こんにちは、もちづき内科クリニック(腸美活通信)編集部です。

 

腸内環境の健康を保つためには欠かせない食物繊維。

「食物繊維」って身体にいいってよく聞くけど、結局なんなの?と思う方も多いはず。

 

今回は改めて食物繊維がどういうものなのか、食物繊維が腸・おなかにとってどんな働きをしてくれるのかについてのおさらいです。

 

食物繊維とは、難消化性糖質とも呼ばれる、「ヒトの消化酵素で分解できない難消化性成分」のことです。

昔は食べてもエネルギーにならない、と思われてきましたが、便秘改善や大腸炎患者に効果があったことから食物繊維の重要性は見直され、現在では身体に不可欠な第六番目の栄養素であるとされています。

普通の食品は胃や小腸で分解・吸収されてしまいますが、食物繊維はこれらで分解・吸収されないために大腸まで届き、効果をもたらしてくれるというわけなのです。

 

 

 

 

 

さて、食物繊維には二つの種類があります。

 

まず一つ目が不溶性の食物繊維です。

ボソボソ、ザラザラといった食感で、穀類、野菜、豆類、きのこ類、海藻などに多く含まれています。

保水性が高いので胃や腸で水分を吸収して大きくふくらみ、腸の動きを活発にし、便通を改善してくれます。

 

そして二つ目が水溶性の食物繊維です。

ネバネバしたものやサラサラしたものがあるのが特徴で、昆布やこんにゃく、大麦や里芋などに含まれています。

こちらは粘着性が高く、胃腸内をゆっくりと移動するためおなかが空きにくくなるため、食べ過ぎを防いでくれるほか、糖質の吸収をゆるやかにして血糖値の急激な上昇を防いでくれます。

 

 

 

さて、この二つの食物繊維、特徴が異なることは分かったかと思います。

腸内環境の改善には、これらをバランスよく摂ることが重要なのです。

 

食物繊維をうまく摂るにはどうすればいいのでしょうか?

野菜などにも含まれていますが、生野菜・サラダだけで摂るというのはとても難しいです。とんでもない量を食べなくてはならなくなってしまいます。

意外にも、食物繊維がとりやすいのが、今話題の糖質ダイエットでは嫌われがちな玄米や大麦といった穀物、かぼちゃ、バナナなどです。生野菜に比べ、食物繊維を多く摂ることができます。

中でもライ麦や大麦などは二種類の食物繊維が含有されているのでバランスよく食物繊維を摂ることができます。

 

 

 

ただ、何事もそうですが、摂り過ぎもよくありません。

便のかさ増しをしてくれる不溶性食物繊維ですが、腸の蠕動運動が弱くなってしまった便秘を患っている方にとっては、かさ増しされた便が逆に負担になってしまうケースもあるそうです。

 

 

 

 

 

食物繊維は、普段私たちが生活している中で、ほとんどの人が健康の摂取目安量を摂れていないと言われています。

生活の中に食物繊維をうまく取り入れて、腸を健康にしていきたいですね。

 

 

当院では便秘外来も行っています。
便秘やおなかの調子が悪くてお困りの方は、ぜひもちづき内科クリニックにご相談ください。

 

 

 

 

 

もちづき内科クリニック

東京都品川区戸越4-8-12

TEL:03-6426-2711

※土日も診療

※最寄り駅

東急大井町線「戸越公園」駅からから徒歩約3、

都営浅草線「戸越」駅から徒歩約9分

東急池上線「荏原中延駅」から徒歩約12分