皆様こんにちは、もちづき内科クリニック(腸美活通信)編集部です。

 

猛暑が続いています。そろそろ夏バテ気味の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

クリニックにも、冷房による温度変化や、体力低下により風邪の症状で来院される患者様も増えています。

夏は免疫力が低下する時期とも言われています。

 

今回は、夏風邪予防と免疫力、腸内細菌との関係について香織先生に伺いました。

 

 

 

 

今年の夏は例年に無い暑さと高湿度な毎日が続いていますが、体調はいかがでしょうか?
 
クリニックには1年を通して風邪の症状で受診される方がいらっしゃいますが今年は7月初旬に暑くなってから暫くして、発熱、咽頭痛、夜間や朝方に酷い咳、強い倦怠感を主訴に受診される方が増えています。
 
 
 
 
 
医学的には風邪とはアデノウイルス、エンテロウイルス、コクサッキーウイルスをはじめとしたウイルスの感染が原因となる、喉〜鼻腔〜気管支などの上気道の感染症です。
 
回復まで大抵は1週間ほど要しますが、免疫力が低下傾向にある高齢の方、妊婦さん、乳児や幼児、抗がん剤や放射線治療などの治療等を受けていらっしゃる方、ステロイドや免疫抑制剤などを服用されている方、重度の心臓病、肝不全、腎不全、膠原病や甲状腺疾患、血液疾患、糖尿病などの基礎疾患がある方は風邪をきっかけに全身性の肺炎や敗血症、髄膜炎、脳炎などの重篤な病状に進行する可能性もあるため、油断は禁物です。
 
 
 
 
予防方法としては
1 うがいと手洗いの慣行をしっかりと!
2 睡眠時間を確保しましょう。
3 水分や食事を何回かに分けながら摂取する(暑い夏には胃腸の動きが低下しやすい為)
4 ビタミンCやビタミンB、ミネラルが豊富な野菜と豚肉や魚、大豆製品,などのたんぱく質を組み合わせて毎食に上手く取り入れる事で、のどや鼻の粘膜を強くし、免疫力を上げる。免疫力を上げるには、腸内細菌を活性化する食品を取り入れましょう。
5 水分摂取は必要ですが、冷たい飲み物だけを摂取しないよう、また取り過ぎて水中毒にならないように心がけ、身体を冷やさないようにしましょう。
6 冷房や除湿は適宜使用しましょう。
7 シャワーだけでなく、水分を取りながら、ぬるめのお風呂にり、ゆっくり入り体を温めましょう。
8 疲労回復効果のあるクエン酸(梅干し、レモンなど)や塩分も適宜摂取しましょう。
9 早朝や日没間際など直射日光が当たらない時間に有酸素運動(ゆっくり散歩やウォーキング)を取り入れ血液の循環を良くしましょう。
10 自律神経と免疫力も関係しますから、ストレスを溜めず、自分がリラックスできる環境づくりや、余裕のあるスケジュールを組むように努めましょう。
 
 
 
 

 

 

夏の暑い時期は、体力を消耗し、夏バテや食欲不振、睡眠不足、冷房による温度変化など風邪にかかりやすい条件がそろっています。

生活習慣を見直し、栄養と水分、休息をとり、免疫力を高めましょう。

 

腸には体内の免疫細胞の約7割が存在すると言われています。

免疫細胞は、体の中に侵入してきた細菌やウイルスの働きに対処します。免疫機能は体にとっていらないものを排除してくれるのです。

例えばがん細胞。私たちの体の中では多くのがん細胞が生まれていると言われていますが、これらも免疫機能が対処してくれるおかげでがんにかからずにすんでいるのです。

腸内の免疫細胞は腸内細菌により活性化するため、腸内細菌の働きを高め、免疫細胞を活性化させることは免疫力を高めることにつながるのです。

 

発酵食品など、腸内細菌が活性化する食べ物を積極的に取り入れ、免疫力を高めてウイルスや細菌に感染しにくい体づくりを心がけ猛暑を元気に乗りきりましょう‼

 

 

 

 

 

 

 

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