先日、役所広司さん主演の
「PERFECT DAYS」を見てきた。
この映画
登場人物も少なく
会話も少なく
役所さん演じる「平山」は
ほとんど喋らない。
朝、外を履くほうきの音で目を覚まし
起き上がる流れで布団を手際よく畳み
歯を磨き、ヒゲを整え
植木にスプレーで水をやり
仕事着に着替え
玄関横の棚に順序よく置かれた
腕時計、家の鍵、車の鍵
小銭、フィルム式のカメラ
それらを手に取り
玄関を出て、すぐ左にある自販機で
いつもの缶コーヒーを買って
車に乗り、仕事に向かう。
毎日、同じことを繰り返し
静かに暮らしている、平山。
お世辞にもきれいとは言えない
古いアパートにひとりで住み
こんな生活を何年続けてきたのだろう。
平山という男の素性は
生い立ちは
結局
何も明かされず
何も説明されず
映画は、終わる。
でも、ただ、ただ残る、その余韻。
ちょっと、私なりの考察をしてみようと思う。
「PERFECT DAYS」
次回から、考察、スタートするよ。
