悪魔のささやき20 | あやっちのブログ(AKB48&欅坂・櫻坂46&乃木坂46妄想小説)

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夢小説書いてます‼︎
投稿は不定期なので気長に待って頂けたらと思います^ ^






平手「で、ねるが時間を稼いでいる間に鈴本に警察を呼んでもらったんだよね?」


鈴本「…ま、まぁ…」


ねる「でもなんで鈴本さんが?警察ならてちとか私がすれば…」


平手「私はともかく、ねるも監視されている可能性あったから通報は出来ないと思った。あの人の考えでは鈴本が殺害に失敗した場合も考えていたはずだから…それを利用したの」


ねる「どいうこと?」


平手「…じゃ鈴本に聞くけどあの時どうするつもりだった?」


鈴本「えっ…」


平手「ねるの殺害に失敗してどうするつもりだった?」

鈴本「ッ…逃げようと思った」


ねる「逃げる?」

鈴本「もしも…この事がバレたり、失敗したらこの街から出て行くつもりだった」


どちらにせよ鈴本は犯罪を犯してしまった

だが、殺しと万引きでは罪の重さが違う

それなのに何故かあの時の菅井の言葉で鈴本は惑わされてしまった…


鈴本「あの時の私はどうかしてた…殺したって捕まるだけなのに…」


平手「あの人は鈴本をわざと泳がせていたんだよ、都合よく動いてくれるコマを。」

鈴本「ッ…」

ねる「でもどうして逃げないで私たちに協力を?」

鈴本「平手さんに言われたの…逃げたらもう2度と楽しい未来は来ない、一生後悔を背にして生きていくことになるって…」

鈴本は涙を流しながら話した

ねるはそっと鈴本の背中をさすった


しばらくしてねるから口を開く


ねる「私たち…これからどうなるの?」


鈴本「私は…自首するよ…この件だけじゃなくて万引きの事も全て話すよ…」

ねる「鈴本さん…」

平手「それがいいと思うよ。前に進むためにも」

ねる「てち…でも…」


全てが悪いわけじゃないのに…


平手「うちらはその帰りを待ってる」

鈴本「ッ…」

ねる「わ、わたしも!!鈴本さんの帰りを待ってるよ!!」

鈴本「ありがとう…」


その後、鈴本は警察に自首した。

菅井に誘導されてねるを殺害しようとした。

そう話をしたが、ねるはそれを否定し続けた。

だから、罪としては万引きだけになった。


生徒達の精神状態を考慮し、万引き自体も精神の混乱により適切な判断が出来なかったものとして退学処分にはならずに済んだ。



それから数ヶ月が経った。



鈴本は無事に学校に戻る事が出来た


だが、周りの生徒達の視線が怖くて教室に入らずにいたが…


トントン…


鈴本「ッ…」


ねる「おはよ!」

平手「何してんの?早く入るよ」


鈴本「ッ…うん」


この2人は約束通り私の事を待っていてくれた。


菅井先生がいなくなってからまたこのクラスは崩壊しつつあるが…


それももうすぐで無くなる。


2年生から3年生になる事でクラスの解体

つまり、私たちはバラバラになるはず。


それに今回の件で生徒一人一人にメンタルケアの先生が対応してくれたから生徒達の精神状態も安定していくはずだ。



ーーーーーーーーーーーー


ねる「なんていう間に卒業だね〜笑」

平手「なんで毎日のように会いに来るのかね…」

ねるとはクラスが違うのに休み時間になると必ず来る

ねる「え〜いいじゃん。私、てち以外の友達いないし、それに〜私はてちのシ・モ・ベじゃん??」


平手「うっ…つくづくドM過ぎて引くわ…」


ねる「えへへ笑、あっ!そういえば卒業したらてちは大学行くの?」


平手「ん?いや?」


ねる「えっ!まさか就職⁉︎」

平手「……内緒」

ねる「なんで⁉︎教えてよ!」


平手「ねるには…絶対言わない」


ねる「なんでさ!!」


平手「その話いいから!!授業始まるから帰れ!」


ねる「うぅ…絶対いつか聞くからね!」


そう言ってねるは自分の教室へと帰って行った


平手「…」




それから無事、私たちは卒業する事が出来た


だが、、


卒業の次の日にはてちとは連絡が取れなくなってしまった。




ー数十年後ー





私は大学を卒業しOLになっていた。



ねる「はぁ…疲れたぁ…」


日々の業務に追われる毎日でてちの存在が消えつつあったが…


ピロロロ…


ねる「ん?非通知?」

突然、非通知から連絡が来た

いつもなら怖くて出ないのに今日は何故か出た方がいいという直感を感じた


ねる「…もしもし…」

?「やっぱり出た笑」

ねる「え…と…あの…」

?「うちの声忘れた?笑」

聞き覚えがあるような…無いような…


?「相変わらず鈍いな〜笑。なんであの時ねるをシモベ、、なんて言ったのか過去の自分を疑うよ笑」


ねる「ッ…てち?」

平手「ようやくわかった?笑」


なんと、電話の相手は平手だった

あれから連絡も取れずに心配していたのに…


ねる「てちだぁ…」


嬉しくて電話越しで涙を流すねる


ねる「なんで…連絡してくれないの…ずっと、ずっと心配してたんだよ…?」

平手「ちょっと訳あってね…」



平手が言う訳とは何となく察しがつく



ねる「菅井先生…のこと…?」


平手「…まぁ」



平手が今になって連絡して来たのには理由があった


あの悪魔…『菅井友香』が釈放されたからだ。



てちは菅井を捕まえるには証拠がない、、

だから自分が怪我をしてまででも『時間が欲しい』と前に話していた


その時間とは菅井から身を隠すための時間だった




今、菅井は平手の事を血眼になって探しているはずだ


だから、連絡もせず非通知からの連絡なんだと納得した


それも菅井の動向を知るために…



ねる「私…てちと会わなくなってから、何度も菅井先生の所行ったんだ…でも会ってくれなくて…」


平手「でも、釈放されてから会いに来たでしょ?」


ねる「…うん…。てちの居場所を聞かれた…でもわからないと伝えたら、、そう。とだけ言って行っちゃったの…」


あの時の先生…悲しい顔をしていたな…


電話越しでも伝わってくる


まだ、菅井に未練があるのだと…。





平手「相変わらず変わらないね…ねるは。」


ねる「へ?」


平手「ねるはそのままでいてよ、、必ずまたねるに会いに行くから」


ねる「ッ…絶対だよ!!約束だからね!!」


平手「うん笑じゃ…また連絡する…」


ねる「なっ…てちッ…待っ…!!」







そう言って平手との連絡は途切れた…。






ガチャ…



平手「フゥ…」


ライトと月の光を頼りに公衆電話から手を離す

外に出て月を眺める



平手「生きて来た中で高校生活が1番楽しかったなぁ…」


それも全てねるのおかげだ。


この大切な思い出を忘れないようにしよう。





平手「…」






だけど…




私はいつになったら解放されるのだろうか…。









トントン…








急に後ろから肩を叩かれ、平手は何故か手に力が入る


平手は金縛りにあったかのように後ろを振り向けずにいた  






肩を叩いた者はゆっくりと平手の耳元で話す









菅井「ミ〜ツケタ〜」














           ーおわりー