悪魔のささやき19 | あやっちのブログ(AKB48&欅坂・櫻坂46&乃木坂46妄想小説)

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夢小説書いてます‼︎
投稿は不定期なので気長に待って頂けたらと思います^ ^





早く出すつもりが更新が遅くなりました!


20話で完結の予定なのでお楽しみに〜^ ^



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ねるの家で作戦会議が終わり平手家へ向かおうと扉を開けた


ガチャ…



扉の前には息を切らした鈴本がいた


鈴本「ハァ…ハァ…」


ねる「え…鈴本さ…」


平手「ッ⁉︎」


平手は鈴本の姿を見て直ぐに動いた


一歩だけ外に出ていたねるを力尽くで後ろに引っ張り中に入れた


それと同時に平手はねるの前に立った


その間に鈴本はこちらに向かって走り込んで来たが、前に出た平手を見て一瞬だが足が止まった


鈴本「ハァ…ハァ…ッ‼︎」


鈴本の手元をよく見ると手には刃物が持たれていた

平手「(やっぱり…)」

鈴木「ッ‼︎」

鈴本は強く刃物を握りしめ今度は迷いなく平手に向かって走り出した

平手「ッ…」

冷静な平手は直ぐに状況を理解し体を避けた

避けたと同時に片方の手を鈴本の腕を掴み、もう片方の手で鈴本の口を押さえた


鈴本「…ッ⁉︎」

パニックになる鈴本をそのまま中へ引きずり込み、手で掴んだまま床へ押し倒した


鈴本「ンー⁉︎ンー⁉︎」


何かを訴える鈴本だが、平手は気にせずねるに扉を閉めるよう合図を送る


ねる「ハッ‼︎」


外にはてちの荷物があるんだっけ…

確か荷物の中に盗聴器があると言ってた。


ねるは直ぐに扉を閉めた


扉が閉まったのを確認すると平手は鈴本が持っていた刃物を奪った



平手「はい、これで形勢逆転。んじゃ、話してもらおうか?あんたの狙いはねるを殺すこと?」


平手はうつ伏せに倒れ込んだ鈴本の首に向けて刃物をチラつかせる


鈴本「ッ…」


それを見た鈴本は動きが止まった


ねる「わ、わたし?な、なんで…」


鈴本「……」


平手はゆっくりと鈴本の口元を解放させた

だが、鈴本は口を開こうとはしない


むしろ何かに怯える様に震えていた



平手「まぁ…何となくは察しはするよ。私と会った後、菅井先生から何か吹き込まれたでしょ?」


鈴本「ッ…」


ねる「どういうこと…」


平手「アンタは他のクラスがどうなろうと関係ないはずだろ?こんなリスクを背負ってまでやることか?」


リスク…人を殺してまで、、

そういうことだろう。


じゃなぜ鈴本をここまで動かす事が出来たのか…



平手「アンタはただ部活が出来れば良かったはずだ。…いや、それを利用されたのか?」

鈴本「…」

ねる「どういうこと?」


平手「確かアンタは有名な大学から推薦が来てたよね?でも菅井先生ならその推薦も…」

鈴本「ッ…い…いや…‼︎私が…何したって言うの…あの時はただ手が勝手に…それなのに推薦を取り消すなんて…‼︎」


ねる「まさか…てちの言う通り菅井先生から指示されて私を殺そうとしたの?」

鈴本「ッ…」


平手「もう白状したら?どっちみち殺してもいい方へは進まないと思うし」


鈴本は涙を流しながら話してくれた



鈴本「私は先生の信者じゃない…ただ尊敬しているだけだった…なのに先生の言ったこと全てに拒否できなかった」

おそらく、鈴本は自分が思っている以上に信者という枠に入られていた

それも菅井の思惑通りだったはずだ。


平手「そうなったのにも何か理由があるはず…ねるなら何か知ってるよね?」


ねる「ッ…」


ねるは全ての生徒の秘密を菅井に話したはずだ


平手「わかってると思うけど、ねるにも責任があるんだからね」


全て菅井が仕組んだこと

だが、それはねるが全てをバラした事から始まっている

ねるはゆっくりと思い口を開いた


ねる「一度だけ見たの…」

平手「なにを?」


ねる「鈴本さんが…万引きしてるのを」


鈴本「…ッ⁉︎なんで…じゃ…やっぱりアンタが‼︎」

噂は本当だったんだ…

ねるが秘密をバラしたって…



鈴本は立ち上がりねるに掴み掛かろうとしたのを平手は止めた


鈴本「は、離して‼︎」


平手「今の行動は万引きしたのは間違いないって事だよね」


そういうと鈴本はピタリと動きを止めた


鈴本「ち…違う…あの時は魔が刺したの…あの時の自分はどうかしてた…万引きなんてやるつもりなかった…」


平手「理由はどうであれ、万引きは立派な犯罪だから。」


鈴本「ッ…」


平手「高校生だからといって許されるものじゃない。それに、一回…だけじゃないよね?」


鈴本「ッ…⁉︎」

平手の言葉に動揺し目を見開き、直ぐに目を逸らした


平手「やっぱり…どうせ、やめたくてもやめられない状況まで落ちてるんでしょ」


鈴本「…」


平手「そこに菅井先生が付け込んだんでしょ?このままだと部活を退部…いや廃部までしてしまう。推薦も取り消しだねっ…て。」

鈴本「ち、ちがう…先生は私の事を助けようと…」

平手「…」

アイツの事だから退部や廃部はオブラートに包んでそうなってしまうのでは?と鈴本に思い込ませたのに違いない。


平手「でも、今回はそれを理由に脅されたんだよね?」


菅井による言葉の誘導

それをねるをターゲットに言ったはずだ


『どんな手を使ってもいい。ねるを消して』と…


その言葉の誘導によって『殺す』という選択を…いや、その選択しか選べないようにしたんだ。


鈴本「ごめんなさい…ごめんなさい…」



鈴本は涙を流しながら謝り続けた


平手は掴んでいた手を離した


するとねるが鈴本の方に駆け寄り手を伸ばした



ねる「あの…私もごめんなさい…」

鈴本は首を振る

ねる「私がみんなの秘密をバラしたのは事実…でも全部が全部、恨みや悪気があっていったわけじゃないの」


鈴本「…え?」


ねる「きっと菅井先生なら変えてくれるって…そう信じていたから全てを話したの」

鈴本「…」


確かに菅井先生はクラスを変えてくれた

全てが良いとは思えないが、でも先生がいなければクラスは崩壊していた


ねる「私にも責任がある…だから一緒に罪を償うよ」


ねるは鈴本の手を取り立ち上がらせた

鈴本は涙を拭き取り頷いた



平手「てことで、私達に手を貸してもらうからね?笑」




鈴本「はぃ…?」




ニコニコと笑う平手に戸惑う鈴本だった…。