涙こらえながら

これから授業行って参ります。マジで授業する15分前。

私が尊敬申し上げておりました世界的言語学者のウォルターハートル先生がお亡くなりになりました。

享年89歳

世界的言語学者でグスターヴ ギヨーム理論で数多くの論文を英語学の分野で発表

ご師匠のこれまた世界的言語学者のロック・ヴァラン氏と共にカナダの言語学界を牽引されてきました。

退官されてからも後進の育成に尽力

私がハートル先生に初めてお会いしたのが先生が74歳の頃

敬虔なクリスチャンでもあったハートル先生は遠い国からきた当時は言語学徒であった私を教会に連れていってくれたり、先生のご自宅でおもてなしをいただいたりと、多くの思い出が蘇ってきます。

学者としてのみならず人間的にも非常に温かい方でした。

レストランにもお連れいただいたこともあります。

先日、突然、失語症になり入院

帰らぬ人となってしまいました。

言語学者として最後は失語症の症状になられた苦しみ

エミール・バンヴェニストというインドヨーロッパ語研究の巨匠もまた

晩年は失語症となったことと重なりました。

お葬式は今週末とのこと

今週末の予定をキャンセルし師匠にお別れしてきたいと思います。

カナダに住んで15年 

先生に教えていただいた月日も15年が流れました。

先生ほどの世界的権威の学者でありながら威張る素振りなど一切なく

晩年も400ページ級に及ぶ英語学文法大全を4冊ほど書き上げていたお姿をみて

情熱に生き

また同時に信仰に生きる人間の強さ

このようなことを教えていただいたと思います。

ハートル先生 ありがとうございました。

そして安らかにお休みください。