バブソンMBAのベンチャー日記 -130ページ目

ToyotaとHonda ハイブリッド車開発の舞台裏

今日の日経新聞に、ハイブリッド車舞台裏と題した特集記事がのっていました。ホンダがインサイトを189万円で投入したのを受けて、トヨタは旧型プリウスを同じ189万円に値下げし、新型については当初の販売価格から20万円下げました。この競争の激しさもあって、両社のハイブリッド車の受注は好調のようです。

特に興味深いのは、ホンダのインサイト投入に対するトヨタ幹部の対応。

ホンダがインサイトを投入した直後、トヨタの営業部員はホンダの店に行き、試乗。排気量、サイズ、ハイブリッド機構など性能の差・整備の差を見極め、「プリウスは負けていない」と結論付けた。

しかし、トヨタの経営陣は、違う判断を行った。渡辺社長は「細かく性能を比べればプリウスが上かもしれない。だが、お客はそうは思わない。(=インサイトの方が魅力的だと感じる)

この判断を受け、プリウスの販売戦略を再考し、最終的には、ディーラー取り分をまったく削らない形で、販売価格を引き下げた。

この一連の意思決定に、トヨタの強さが垣間見える。


時に現場は、自社の技術を過大評価することがよくある。お客さまがどう思うかではなく、自分はどう思ったかという発想だ。

しかし、トヨタの経営陣は、あくまでお客様がどう思う(評価する)かで考え、このままではインサイトに総合的な競争力で勝てないと評価した。粗利益を削ってでも、競争力のある車を市場に投入し、ハイブリッド車競争で勝つことで、長期的な利益を追求する方を選んだわけだ。

トヨタのような超大企業でさえ、価格の意思決定権は経営幹部が握り、販売戦略をほぼダイレクトに管轄している。

まさに、現場主義とはこのことを指すのでしょう。

PTSについて

SBIホールディングスの北尾吉孝CEOのインフォメーションセッションを聞いてきました。

その中で、ビジネスとしてPTSの紹介があったのですが、いまいち分からない・・・

少し調べてみると
PTSとは、私設取引システム(proprietary trading system)の略称。取引所ではなく、証券会社が開設したコンピューター・ネットワーク上の市場での取引のこと。米国では電子証券取引ネットワーク(ECN)と呼ばれるPTSが、ナスダック市場取引高の3割から4割を占める状態になっている。日本でも、機関投資家向けの債券取引を中心にPTS開設が相次いでいる。また、一部のネット証券が、PTSのシステムによって株の夜間取引など取り扱っている。

また
SBI証券で昼間のPTS取引が始まりました。東証より刻み値が細かく、2000円以下の株価の銘柄なら0.1円単位で取引可能です。PTSで購入したものを東証などで売る事や、反対に東証で購入した銘柄をPTSで売る事も可能です。

要は、ちょっと前は夜間取引といって、夜中に証券会社の仕組みで市場を通さずに売買できていましたが、それを昼間でもできるようになりましたよ、ということらしい。

北尾さんは、強烈なエネルギーがある方で、出身が関西ということもあるのか、ノリが商人でした。相手をその気にさせる語り口なども含めて経営者として優秀なのだと感じましたが、一方でポジティブなとこばかりにフォーカスを当てている怪しさも感じました。

藤田晋の仕事学

サイバーエージェント社長の藤田さんの新著「藤田晋の仕事学」を読みました。

藤田さんが、インテリジェンスで働いていたころ、起業したころ、そして、成長まっしぐらのころ、ビジネスで成果を挙げる上で感じていた、仕事を行う上で大切なポイントを77つ取り上げています。
岐阜からの新幹線の帰りの2時間ほどで読んだのですが、雑誌に連載している記事ということもあり、読みやすい内容でした。

特に「なるほどなぁ」と思ったこと。

・目標は1つに絞り込もう
私も創業当初は、会社の達成すべき目標を2つ掲げていました。(中略)しかし、仕事でも人生でも目標が2つあると、もうそれだけで、軸足がぶれることに気づきました。軸足がぶれると、当然集中力もそがれます。そこで、会社として掲げる目標、自分の人生における目標を統一し、1つに決めました。これは非常に効果がありました。1つに決めれば、迷ったときに立ち戻る場所も1つなので、(中略)判断しやすくなります。そして、目標は一度に1つ決めたら、決して疑わないことが大切です。

・出来る人より、志の高い人と付き合おう
真剣にキャリアアップを考えるなら、偉い人や出来る人とのつながりを考えるのではなく、仕事に対する志の高い人とつながることが、非常に重要になってくるのです。(中略)目指すところの高いもの同士が、近いところで刺激しあった結果として全員が出世し、仕事で使える人脈になったのだと思います。(中略)当たり前ですが、ビジネス人脈というものは、自分にとってそうであるように、自分の存在が相手にとって利用価値があるからこそ成り立つものです。

藤田さんが10年以上の経営者経験の中で培ったきたノウハウを提供しているので、とても参考になります。

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