バブソンMBAのベンチャー日記 -119ページ目

不況の煽り

GMの破綻を受けて、デトロイト市が大変な状況になっているみたいです。
(以下、日経ビジネスの記事
貧困と犯罪。この2つの病理が絡み合いながら、デトロイトは転落の一途をたどっている。

 政府が認定する「貧困層」の収入水準で計算すると、貧困率は33.8%となり、大都市(人口25万人以上)では全米最悪となっている。失業率は22%にも達する。

 人々の生活苦は、そのまま犯罪の増加に結びつく。凶悪犯罪発生率は全米1位。1960年代の暴動もあって、白人は市内から逃げ出し、黒人比率が82%となっている。

 こうした負のスパイラルによって、人口減少が止まらない。50年頃には全米4位の180万人を誇ったが、今では半分の90万人まで落ち込んでいる。ここ数年も年2%の減少が続く。

 そして中心街は、ゴーストタウンと化している。多くのレストランや雑貨店が閉鎖され、荒れ果てた状態だ。市内の3割が空き地と言われ、朽ち果てた工場やビルが放置されている。



廃墟となったビルが目立つ
 ホームレスや泥酔した男性が昼間から街をさまよい、人々はますますダウンタウンに寄りつかなくなる。

 「この街は、もう死んだよ」

 平日のダウンタウンの公園で、57歳のピーター・バイブルは、ベレー帽を目深に被って座っていた。何もすることがない。アルコール依存症からは立ち直ったが、仕事は週3日だけ。

 「この街は職がないし、レイオフの話題ばかりだ。若者に未来がないよ。財政が破綻しているから、学校教育なんてボロボロだからね」。そう言って、力なく笑った。

 「すべては、自動車会社から税金が入らなくなったからさ」

一方日本では、トヨタ自動車のお膝元名古屋市で、生活保護世帯数が、急増しているという。

「ことし4月まで12カ月連続で増え続け、記録が残る1976年以降、最多を更新している。特に64歳以下の現役世帯の受給は2倍以上に激増し、増加率は全国でも突出」しているようだ。

日米ともに自動車産業は、経済の屋台骨みたいなところがあるから、一度沈むと生活者への影響は相当大きい。

政治・行政の観点からすると、税収を特定産業だけに依存する形にしてしまうと、その分浮き沈みのリスクが高まるわけで、事前策を何かしら考えておく必要があると思います。

花畑牧場の生キャラメル

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銀座に花畑牧場カフェというなるものが、6月から進出していまして、ひょこっと寄ってみました。


店内は、けっこう混み合っていて、1階は花畑牧場のチーズや生キャラメル、アグー豚の商品を販売。


2階は、キャラメルシロップをかけたアイスクリームを販売。


アイスを買わないと、1階の商品は買えないという謎の販売システムでしたが、店内はそこそこ込み合っていました。


生キャラメルは、12粒で840円。確かに、とろけ~~る味わいでした。

ライフネット生命保険副社長・岩瀬大輔氏のアントレプレナーシップに注目!

ハーバードビジネススクールを優秀成績(Baker Scholar)で卒業し、留学体験を「ハーバードMBA留学記」という書籍として出版し、注目を浴びた岩瀬さん。
私も同書を読みましたが、芯の強い人なんだなぁという感想を持ちました。

彼の経歴は、ビックリ仰天もので、

開成高校⇒東大法学部⇒司法試験合格⇒BCG(コンサル)⇒ICG(ベンチャーキャピタル)⇒リップルウッド(投資ファンド)⇒HBS(ビジネススクール)⇒ネットライフ生命保険立ち上げ⇒現副社長

というエスタブリッシュメントの王道を走っている。しかし、そんな彼もまだ32歳。常にチャレンジングな姿勢はカッコいいです。

以下、昨日拝聴した、岩瀬氏の講演メモ。

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■ライフネット生命保険立ち上げの背景
・HBSを卒業する直前に出会ったある投資家と会話が全ての始まり。「君が新しいビジネスを興すなら、絶対に成功する。全力で応援するよ」 彼から、自身の才能を新しいビジネスの創造に活かすべきだと助言され、熟慮。
・日本の生命保険の第一人者である出口氏(現同社社長)を紹介され、共にビジネスプランを練り、市場規模の大きい生命保険に挑戦することを意思決定。
・起業にあたっては、新しいスタイルの骨太のベンチャーを目指すことを決めた。経済の傍流ではなく、経済のメインストリームを築くことを決めた! 
そのために、ベンチャー起業の経営に
 -大人の流儀を持ち込む
 -大企業を巻き込む
ことを重視した。
・出口さんを社長とし、タッグを組んだのもその一つ。また、マネックス、リクルート、7&i、グロービス、三井物産、新生銀行などエスタブリッシュメント系大企業にも出資してもらった。

※コメント:特に「大人の流儀を持ち込む」という発想は、なかなか出来ることではないので、素晴らしい。多くのベンチャー企業は、「考え方や文化が若く未熟である」というのは事実です。

■成功するベンチャーの要件
①マーケット(市場)が大きいこと
②市場にひずみ(非効率)が大きく、変化が期待できること
③差別化されたソリューションを提供できること

※1:生命保険の市場は40兆円。日本は、他国と比べても保険にお金をつかっている。
※2:生命保険業の場合、保険料の3~6割は保険会社の手数料(宣伝広告費、販売費、人件費、システム費など)に消え、保険元本はもとの保険料の4~7割でしかなかったという事実。
※3:06年に規制緩和され、保険料の自由化が進み、保険会社は自社の手数料幅を自由に設定できるようになった。これによって、ネットベースの運営をすることで、同質の保険を格安で提供できるモデルを構築できた。

■ベンチャー企業を経営する上で大切なこと
・誰からお金をもらうか
出資してもらうのであれば、事業会社がよい。なぜなら、顧客を紹介してくれることもあるし、アライアンスを組むこともできる。また経済的リターンについては、長期視点でつきあってくれる。VCは、短期志向で金にうるさいし、特にサラリーマンキャピタリストは助けて欲しいときに逃げる。

・誰をバスに乗せるか? (誰と共に働くか?)
誰を雇うかで、アウトプットが1~10くらい違ってくる。ベンチャーだと、育てている余裕も、構ってあげる余裕もない。自立して進んでいってくれる必要がある。
また、魅力的な仲間と仕事をすることが、自身のモチベーションを高めてくれる。

■経営者の仕事とは?
①営業(商品のセールス) 
 他の人間ができないやり方で、自社の商品をより多くの人に買ってもらうこと。なので、ブログも、講演もセールスの内ととらえている。

②社員が活き活きと仕事をできる環境を作ること
 社員の顔をみながら、伸び伸びと仕事をできる環境を整えてあげる。そのために、いろいろなイベントなどもやって、社内を盛り上げている。

③会社が成功することをひたすら考えること
 アウトプットを自分で作らないことに不安を覚えるかもしれないが、それはもはや自分の仕事ではないと決め、ひたすら短期、中期、長期の会社の将来を考える

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現場で実感しているリアルティーのあるお話なので、大いに参考になりました。