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このよく見る殿部のストレッチ
ヨガやピラティス、エアロビクス、はたまたトレーナー。
私がトレーナーとしてこの業界に入ってから主にジムで活動して思うのは、皆それぞれ頑張っているのだろうけれども、リスク管理が非常に甘いと感じる
私達スポーツや、医療に関わる資格の人間はまず第一にリスク管理だと常々思っている
ですが、ポーズや形にとらわれた指導だけで、お客さんはそれを真似することに必死になる
最悪なのは前で見本だけを見せてそのまま自分のトレーニングやストレッチの時間のようにその後何も発言しない、といった指導者もよく目にする。
もっとプロとしてのリスク管理が必要なのでは無いか、と思う。
例えば、上の殿部のストレッチ。
スタジオやレッスンで指導する時に
『お尻のストレッチです』
『膝を立てて引っ張って下さいね』
『膝を立てて後ろを向いて下さいね』
『骨盤を立てて下さいね』
『お尻が伸びていますか❓』
この指示。
これだけで良いですか❓
これはアルバイトの子や、ストレッチの仕方を教わっただけの一般の方でも出来ますよね
こんな程度なら指導者である必要は無いと思います
解剖学的に、このストレッチはどこの関節にどういう動きが加わり、どういった方向の負荷がかかり、どこの筋肉に伸張ストレスがかかるか、
これをきっちりと頭の中で分解が出来るかどうか
そしてそれを一般の方に分かるように分解して、噛み砕いた言葉で説明出来てこそプロだと思います
上のストレッチならば。
まず、
人工関節がある方への注意事項
変形性股関節症がある場合の股関節内側のインピンジメントの有無
(鼠径部や股関節内側の痛み、詰まり感が無いか)
1のストレッチの場合、よく後ろを向いて下さいと指示があるが、殿部のみのストレッチなら、骨盤を後方に回すだけで良い
2の場合、股関節外旋になるため、柔軟性に乏しい場合膝への捻れの負荷がかかるため、膝の外側の痛みの有無に注意する
その場合2のストレッチは違う方法をチョイスする
簡単に挙げればこの辺りがリスク管理として出て来ます
一部位に対して複数のストレッチ方法を知っていると、個人個人への対応もできます
この辺りを指導の際にキッチリと分かりやすく説明してあげる事が、大事だと思います
マンツーマンならまだしも、複数相手で全員のパーソナルデータが分からない場合は尚更説明して損はない指導だと思います
何気ないものの、分解、考察、リスク、この辺りを今一度見直してみましょう
月に一度、阪神香櫨園駅から徒歩2分の場所で勉強会をしております
集まる職種は現在、トレーナー、柔道整復師、鍼灸師です
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