「英語の話し方」の著者、國弘正雄さんが亡くなりました。
國弘さんと言えば、「只管朗読」が有名です。
今では、音読は英語学習に欠かせないものとされ、中学校、さらに最近は高校でも、
盛んに行われているようです。
「教科書を毎日10回ずつ読んだら、
3か月でテストの点数が61点から92点に上がった」(中2)
など、成功談もよく聞きます。
しかし、一方で、期待したほど成果が上がらなかったという声も聞こえます。
なぜでしょうか。
「英語の話し方」(たちばな出版)によれば、
それは音読する英文の内容の理解が不足しているから、ということになると思います。
國弘さんは、あくまで「一通り意味のわかった英文」の音読を提唱していました。
中学生が中学校の教科書を、あるいは高校生が高校の教科書を音読する場合は、
この点に注意する必要があるように思います。