いっちゃんと別れる別れないという話になっているときに、


サークルでツキという子と仲良くなった。


いっちゃんと別れると決心するかしないか、その頃に好きだと思った。


いっちゃんは冷たくて、子供だったけど、


ツキは明るくて、暖かくて、大人だった。


その印象は今でも変わってない。



ツキとは、そのほかの友達と一緒に毎日遊んで過ごしてたけど、


結局私は気持ちを伝えることはありませんでした。



サークルの後輩で、メンちゃんという子がいて、その子はなんていうか、


すーっごくすーっごく可愛い子。私の好みの子だった。



それに男の子にも容姿だけじゃなくて、中身もモテる面白い且つ明るい且つ優しくて気のきくそんな女の子だった。


その当時彼女にも彼氏が別校にいたけど、


ツキと話しているメンちゃんを見て私はピンときた。



メンちゃんは言葉に出して誰にも言ったことはないけど、ツキのことが好きだ。と。



メンちゃんと話す機会が何度かあって、そのたびに



「好きなんでしょ?」と聞いていた。



自分も好きやからライバルかどうか判断したくてしょうがなかった。



何度か聞いたうちに他校の彼から貰った指輪が外れていて、


「好きなんでしょ?」と聞いた。



そうすると、


「好きなんです。。。」


と言った。



その瞬間、私のツキへの気持ちが萎えていった。



メンちゃんが良い子過ぎて、自分の妹の様に感じてる子で、


そのメンちゃんが、彼氏と別れるまで誰にも言わなかった気持ちをようやく言った


その大切なあったかい気持ちが上手くいって欲しいと心の底から思った。





大分して、ツキとメンちゃんは上手くいった。


私が今の彼「カツ」と付き合い始めて3ヶ月後のことだった。




ツキは今も私の憧れの男の人です。



lyucaちょうちょ

いっちゃんと別れた。



さよならをして、帰るとき



「ごめん、送ってやれへんから。」


「うん。じゃあ、さようなら。」


「じゃあな。」



私は彼と話をしてるとき、何故だか涙が出た。



涙が出て出て止まらなかった。



いっちゃんは愚かにも、その涙をまだ、私がいっちゃんのことを好きだと言っている涙だと思い込み、

奥の手を出してきたのだ。


確かに、指輪は嬉しかった。


今までもらったこともないし、何より、いっちゃんが誰にもそういうことをしていないのに、


私にしてくれた気持ちが嬉しかった。



でも、それさえも嘘に聞こえた。



私の涙は、言ってやりたいことがたくさんあったにも関わらず、


言わないって決断したにも関わらず、


ぶちまけてやりたいことが多すぎて、抑えて苦しんで出た涙だった。



それほど、私の心を傷つけたことをあの人はわかっていない。









後日、一度だけ偶然街中で見かけたことがあった。


いっちゃんは検事を目指していて、私が住んでいる地域にある大学院への進学を決めたのだった。




その後、噂で、ギャルの彼女ができただの、別れただの色々聞いたけど、


今、彼が何をしているのかは知らない。


知りたくもないけどねー。





lyucaちょうちょ




私はいっちゃんが好きではない。



そう気づき、すぐ連絡を取りました。



「明日、時間ありますか?」



「久しぶり!あるで。いつにする?」



「えっと、16時ごろに笹川駅で。」



「駅でええの?うち来たらええやん。」



また、うちかよ。。。。(-゛-)



「いえ、少し話しがあるだけなので。」



「そっか、前の答えが出たんやな?」



「はい。そろそろはっきりしないといけないので。」



「うん。俺ももういい加減つらかったから。」


辛いなんて良く言うな。。



「じゃあ。明日。」










そして、次の日、約束の時間。



「よう。」


「こんにちは。久しぶりですね。」


「久しぶりやな。」


「・・・・・・。」


「・・・・・・・。」


「とりあえず、ベンチ探そか。」


「はい。」







ベンチに座って5分後。




「で、どうしたいの?」


「・・・・・・。はい。」





色々言ってやりたいこと、伝えたいことあったのに、言葉にならずにうつむく私。





「何か言ってくれないと。」


「・・・・・・。」


「じゃあ、俺から言うな。」


「はい。」


「俺今まで、彼氏らしいこと全然せんで、色々傷つけてたと思う。

 初めは確かに好きかどうか分からんかったけど、今はもうちゃんと好きやし、大切に思ってる。

 この1ヶ月、お前と連絡全然取れなくて、取れないことがこんなに辛くて苦しいものやとは思わんかった。

 お前と付き合う前からほぼ毎日メールし続けてて、毎日してたことが一気になくなったとき、

 こんなにさびしいものやとは思わんかった。

 お前のこと好きやし、大切に思ってるし、どうにかやり直してくれへんかな。」



「・・・・・・・。私はいっちゃんのこと最後まで好きと思ってたけど、この1ヶ月色々考えて、他の人とも

 接してて、いっちゃんのこと付き合い始めてすぐ、本当の意味で好きじゃなくなってたって気づいた。

 いっちゃんといても、私は素直になれへんし、言いたいことも言えないって言うのがすごく辛かった。 

 やり直すことは無理です。」



「・・・・・・・。言いたいこと、言ったらええのに。俺全然受け止めるのに。」


「・・・・・・。」


「俺、こんなん買うの結婚するときだけやって思って、ダチとかが買ってるの見てあほらしいと思ってたけど、お前にやるならいいかなと思う。」



ガサっプレゼント



「え。。。」


「指輪。つけてくれへんかな。」


「・・・・・・。」


「なあ。」


「・・・・・・・。」


「もうほんまにあかんの?」


「・・・・・・。はい。」


「はぁ~っ。。。。。。」


「・・・・・・。」


「なあ、理由って何?俺のどこが悪かったか言ってくれへんかな?」


「・・・・・。先輩は悪くありません。付き合ってて楽しかったし、嬉しかったし、付き合って良かったと思ってる。」


「ほんまに?」



いえ、本当じゃないです。



もっともっと言ってやりたいこと、怒りたいことたくさんあった。


あんたが、好きでもない女にすぐ手出すやつで、手の早さがだめだったとか。


毎回毎回会ってもセックスのことばっかり考えてることだとか。


その割には、イベントがあるときに肝心のプレゼントは用意してないだとか。











でも、言ってやらなかった。












それが私の復讐だと思ったから。大袈裟にも。



言ってやることはすなわち助言することになりかねない。



私と別れて次付き合う子と、私にしたことはしないっていうのも癪に障る。



そんな理由から、私は言えなかった。言わなかった。




続く



lyucaちょうちょ


1ヶ月の間、いっちゃんとのことを真剣に考えるより、


サークルだったり、ゼミだったり色々なことをこなしていかなければならないことに集中してて、


正直、いっちゃんについてはほとんど考えてなかった。



何かしら答えは出さないといけないな。



そう思っても、結局深いところまでは考えず、過ごしていた。




そして、


いっちゃんに「考えさせて欲しい」と宣言するちょっと前から、サークルが忙しくなって、


ある男の子と同じグループで過ごすことが多くなっていった。



その子はツキと言うのだけれど、今まで私が接したことのないタイプの男の子で、


壁が無いというか、誰にでも平等に接する人だった。




色々なことを知ってる、ツキといるととても楽しくてドキドキして、


あ~こんな人に大切に思われたら幸せやろうなー。



と思ってた。





ある日の放課後。


ツキがバイクにまたがって私を待っているバイク



「おう。」


「何?どうしたん?」


「今帰りか?」


「うん。そうやけど。」


「送ったるわ。」


「えっ。」


「何、嫌なんかいな。」


「違う違う。うちジェットコースターあかんねんもん。絶対坂あるやん。バイク怖いで。」


「ははっ。大丈夫やって。しっかり僕をつかんでいなさい。」


「わかったー。よいしょ。」


「違う違う。そこに足かけて、またぐねん。」


「こう?」


「そうそう。よくできました。」



かぽっライコネンヘルメット

注)ヘルメットをかぶせる音。

















ドキー!!!ハート








嬉しそうに私の頭にヘルメットをかぶせるツキの顔を見て、



この人に笑っていて欲しい。相手して欲しい。大事にされたい。想われたい。



そう思ったとき、




いっちゃんは初めから最後まで私のことが好きかどうか分からなかったけど、


私もいっちゃんのこと、最初から最後まで好きじゃなかった。



と気づいたのです。




続く


lyucaちょうちょ

私は確かにいっちゃんのこと好きだったと思う。


でもそれでも3姉妹、女性ばかりの中で生きてきた私に


何の配慮も無しに、セックスばっかりしようとする彼に嫌気が指していた。


私はそういう体のつながり関係なしに、空気みたいに一緒に居れる人を欲してた。




「自分、付き合ってる気あるん?」




そう言われて、心の中では、





(無いです。嫌気が指しています)




と思っていた。




でもいっちゃんが苦手で、素直な気持ちを言うことが怖くて。





そんなに嫌気が指しているにも関わらず、



彼に本音を言うことが怖かった。



そして、私が発した言葉は。。。。








「ちょっと、分からないから、考えさせて欲しい。」







「考える、考えるってどれぐらい?」






「分からない。ちょっと距離をおきたいです。」






「何?それで何か変わるの?」






「分かりません。でもちょっと考えたいんです。考えさせてください。」






「じゃあ、ちゃんと期間決めようや。」





「1ヶ月。1ヶ月後に連絡します。それまでは連絡しないでください。」








「え!長いな。。。。」





「・・・・・。」





「分かったわ。」





「・・・・・。」






「じゃあな。」






続く


lyucaちょうちょ