Soul Brothers Three Vol.38、ありがとうございました。

今回も昼間2時からスタートとは思えない好調さで(笑)、

ディープな店、サザンウインズは多くのディープな参加者で埋まっていきました。

 

Soul Brothers Three Vol.38 次男(坂井ライ)の出し物

“ディープの小窓” revisited〜名曲聴き比べ〜幻のデビュー盤?

アーリーから割とモダンまでいつものディープてんこ盛り

 1, Bill Coday / A man can’t be a man (Epic 50167) ‘75

 2, Johnny Adams / I believe I’ll find happiness (Watch 6330) ‘63

 3, Jim Coleman / Cloudy days (Sir Rah 502) ‘68

 4, Don Bryant / Cloudy days (Hit and Run 1523) 45 issued 2020(rec : ‘67)

 5, Temptations / Isn’t she pretty (Gordy 7001) ‘62

 6, Jimmy Braswell / I can’t give you my heart (King 6374) ‘71

 7, Cal Brandon / I kept on smilin (Hit Man 711) ‘76

 8, Bettye Swann / I’d rather go blind (Atlantic 2921) ‘72

 9, Barbara Lynn / He ain’t gonna do right (Atlantic 2585) ‘68

10, Wilson Pickett / People make the world (Atlantic 2575) ‘68

11, Ruth Brown / Anyone but you (Atlantic 2104) ‘61

12, Barbara West / Anyone but you (Ronn 27) ‘69

13, Clay Hammond & Johnnie Young(and The Celebritys)/We made romance  (Caroline 2203) ‘56 ?              

14, Clay Hammond Jack McVea Orchestra / The perfect couple(Tag 2201) ‘59

15, Howard Tate / You’re lookin’ good (Utopia 511) ‘64

16, Jeb Stuart and The Chippers / In love again (Phillips Int. 3580) ‘62

17, L. V. Johnson / Don’t cha mess with my money, my honey, or my woman (Volt 4074) ‘71

18, The Ballads / My baby knows how to love her man (Venture 615) ‘68

19, Final Decisions / You are my sunshine (Hi C 001) ‘74 ?

20, Debbie Taylor / Just don’t pay (Arista 0144) ‘75

21, Willie & Anthony / Sugar Sugar Sugar (Blue Candle 1509) ‘75

22, Willie & Anthony / It’s never too late (〃) 

23, Joe Haywood / I cross my heart (Front Page 1003) ‘69

 

・・・目玉はクレイ・ハモンド幻のデビュー盤13、か。

突然目の前に現れたレコードで、Discogsもいつの間にか更新されて載っていた。

従来デビュー盤とされていた14と3年もの間隔があるのがやや疑問ではあるが

クレイ・ハモンドの温かく深い歌声はこの頃から既に確立されており

改めてその魅力を堪能した。

あとは自分とソウルミュージックの関わりの原点をもう一度見直してみようと

このイベントが始まった頃に掛けたレコードを再び掛けてみたりもした。

他の兄弟のプレイリストも興味深いもので、いつものことではあるが大変密度の濃い一日となった。

次回は9月14日(土)。

 

会場入りする前に駅前のペットサウンズに寄る。

ここはもうほとんど見ることがなくなった“街のレコード屋さん”の貴重な生き残りで

音楽に非常に詳しく、熱心で、とても気さくな店員さんがいつも笑顔で迎えてくれる。

私のCD「My Music」を置いてくれていた。

自主盤扱いで私が持っていったのではなく、卸業社から仕入れて店で売ってくれている。

これにはいたく感激した。

 

大昔、ファーストアルバムを作った時、

地元のレコード屋さんに持っていったらサッと表情が変わり

“ウチでは扱えないから!”と、けんもほろろに断られたことがあった。

子供の頃からそこでレコード買ってたんだけど

あの当時、自主制作は正規のレコード業界にとっては敵だったのかな。

何かとても悲しい記憶として小さく片隅に残っていた。

 

その37年越し?の小さな疵を綺麗さっぱり消してくれるような

嬉しい出来事だった。

 

予約していたCDはまだ入荷してなかったので

何か他に買うものはないかと店内を探していたら・・・あった!

マーカス・キングの新作が出ていた。

Marcus King 「Mood Swing」

・・・ソロとしては3作目、2年ぶりのニュー・アルバム。

リック・ルービンのプロデュース。

前作はハードロックに回帰したような作品で、

4年前のファーストソロのようなソングライティングの冴えや

ソウルフルで繊細な歌声を期待していたので聴いたその時は正直ちょっとガッカリしてしまった(出来は素晴らしいので好きは好きなんだけど)。

今回は文句なし。

演奏も歌も素晴らしく深みを増しており(まだ28歳!なんだよね)、

曲も今までで一番いいかも知れない。

まだ数度聴いただけだが"Hero"と”Delilah"には参った。

こういう人が業界を生き延びて順調にアルバムを出して

尚且つ私のようなひねくれオヤジ(苦笑)を感動させるものを作ってくれている。

 

お金とか名前ではお話にならないレベルだけど

いい音楽を作り続ける、ということでは私も負けてられない。

三十以上年下のマーカス・キングが私を奮い立たせてくれている。

ありがとう、私も頑張るよ。

 

来週日曜はアローンでライヴです。

6月23日(日) 高円寺アローン
http://k-alone.com/index.html
18時半開場 / 19時開演 ¥1500+ドリンク
2組出演予定