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ハリケーンで悲惨な状況のニュー・オーリンズ復興を願いつつ、ジャズ・ブルース・R&B・ソウル・ファンクと黒人音楽の歴史そのものともいえるこの地の巨人を紹介してみたい。まずは私の最大のヒーロー、スマイリー・ルイス。私はこのひとにブルースの素晴らしさをそれまでより遙かに深いところで味わう事を教えてもらった。その歌い口はケレン味がなく、豪快そのもの。ブルーな感覚を悲愴感を出して表現するのも立派なブルースだが、スマイリーはそのビッグ・ヴォイスでみんな吹っ飛ばしてしまう爽快感がある。デイヴ・バーソロミュー(トランペッター/バンドリーダーで“偉い”と言う括りではこのひとが一番偉い)の強力この上ないサウンドもスマイリーの歌同様聴く者を幸せな気分にしてくれる。そんなスマイリーだが、今では独ベア・ファミリーから(ほぼ)全曲集が出ている(CD4枚組、BCD15745DI)し、1枚物のCDもあるはず。アナログでは鈴木啓志氏選曲の東芝EMI盤(アイ・ヒア・ユー・ノッキン LLS-70075)が驚異的なセレクションなので入門編としては大推薦(私もこれでした。ただ、最後の“Stormy Monday”は何故かトランペットが抜けたミックスになっているのでこの曲は別の編集盤で聴く事をオススメする)。そこでの12曲(If you ever loved a woman/Dirty people/Lillie Mae/Caldonia's party/Big Mamou/Playgirl/Down the road/Real gone lover/Bumpity bump/I hear you knockin/Queen of hearts/No, no/Shame, shame, shame/Stormy Monday)に曲を加え、ベストCDを作ってみよう。インペリアルでのデビュー作Tee-nah-nah、スマイリー自身のメチャクチャなギターがイカす(笑)My baby、初のヒットThe bells are ringing、これは凄いノリだAin't gonna do it、ラテン風(カリプソ?)が面白いLittle Fernandez、ファッツでもっとヒットしたBlue Monday、このノリは外せないCan't stop loving you、プレスリーで大ヒットしたOne night、珍しいゴスペル風味By the water、再びジャンプRootin' & tootin'、♪線路は続くよ、どこまでも~見たいなメロディが可愛い(題材はゴスペルか)I shall not be moved、オーケーに移ってのシングル両面Tore up/I'm coming down with the blues、ドットでのI wonder・・これは決定版だ(笑)全26曲、収録時間も大丈夫だと思うぞ。