本日はインテリアのカラーリングについてのお話。
🌟壁や天井などの、ベースカラーの色を変える
🌟部屋全体のカラーをまとめる
という点にフォーカスしてお伝えいたします。
みなさん、
お部屋の色替えにチャレンジされたい方も多いと思うのですが、
面積広いし、失敗したらどうしよう。。。
と、なかなか踏み切れないかもしれませんね。
大丈夫です!!
もし、現状がベーシックなクロス張りだった場合、
最も簡単なのは、ペイントする方法です。
家具を動かす、養生が必要など、少々手間はかかりますが、
質感やカラー豊富な、DIYできる塗料もたくさん出回っています。
もしカラーが合わなかった場合も、
上から塗り重ねてやり直しができますよ
コスパも非常に良いです。
※濃い色を塗りなおす際は、白で下塗りしてから再チャレンジしてください。
①カラーの選び方
色の心理作用を知っておこう
まず、大切なのは色調とトーン選びです。
色選びの際に知っておいてほしいことは、
色には心理的な作用があるということ。
🌟暖色系の鮮やかな色は、
交感神経を刺激して脈拍を高め、疲労もしやすくなります。
🌟逆に寒色系や、中~低彩度の色は、
副交感神経を刺激して、血圧を下げ、心を落ち着かせるのです。
また、
🌟明るいトーンの色は、広がりを見せる効果がありますので、
部屋が明るく広く見えるようになりますし、
🌟深くて濃い、緑や黒、寒色系の色は、
部屋を圧迫して狭く見せます。
あと、注意が必要なポイントなんですが!
🌟広い面積に施すと、色は一段鮮やかに見えます。
→ペイントする際は、大き目のサンプルなどを用意して
前もって確かめてから塗り始めると良いでしょう。
薄いピンクだとおもっていたら、結構派手になった、、
ということ、ありがちです。
街中で、よく思わぬ派手な外装のおうちなどがありますが、
こうしたことが原因かな。。と思います。
さらに、
🌟色は体感温度に作用しますので、
暖色系の部屋にいると本当に温かく感じますし、
寒色系の色の部屋にいると涼しく感じます。
→これほんとうです。ちなみに、冷え性の私は、
浴室が昼白色の照明だと、寒すぎて無理です。
ですので、沖縄のお客様には、同じ色味でも、
ブルーベースのクール系のカラーに寄せてお勧めしたりしています。
トーンに気を付ければ、怖がらなくてOK
集中して作業する書斎にはペールトーンの寒色系がいい、などとも言い、
それは事実なのですが。
経験上、先ほど述べた色の心理効果を知っていれば、
薄めで明るいトーンか、
ニュアンスのある中~低彩度のトーンであれば、心配ないと思います。
もしどうしても、
リビングを鮮やかな真っ赤な壁にしたい!と思う場合は、
例えば、
照明を落として、落ち着いて見えるようにする、
家具やファブリックなどの、次に大きな面積のもので、調整する、
など、それなりの工夫が必要となります。
この画像は全体赤くてちょっとインパクト強いですが、💦
照明の効果、感じていただけますでしょうか。
そして、
現状のおうちで塗りなおす場合には、注意したいのが
建具枠や巾木、廻り縁の色と合わせることです!
建具で仕切られた2室それぞれの色を変える場合など、気を付けましょう。
②ベースのカラーが決まったら色を展開しよう
世の中にあるものを物差しにする
さて。
部屋全体のカラーがまとまるようにするにはどうしたらよいでしょうか。
これも色相環など、カラーの法則はいろいろあるのですが、
一番簡単なのは、世の中にあるものを物差しにすることです。
理由は、
すでにカラーコーディネーションされている商品なので、
間違いがないからです。
これ、順番が逆なのですが、
ベースカラーを決める際に、
例えばカーテンがすごく気に入っている!という場合。
デザインのあるファブリックだった場合は、
そのカーテンに含まれている色の1色をベースカラーにしましょう。
その際、トーンを調整することを忘れずに!
もしも、「カーテン変える気がないんだけど、無地なんだよね、、、」
という場合は、
カーテンに合う小物やクッションなどを一つ探してみましょう。
無地ではなく、複数の色が含まれたものですね。
その際に、求めるイメージと質感が合うものを探すようにしてみてください。
あとは、その中に含まれるカラーをベースカラーとして展開すれば大丈夫です。
カラーだけでなく、
そのお部屋のムードを決める、基準になるかもしれませんよ。
こちらは我が家の書斎です。
天井の小鳥のアクセントクロスが気に入り、
それを基準に、淡いブルーグレーで周囲の壁をペイントしています。
シャンデリアはグレーの麻のシェードで、これもクロスに含まれている色です。
小鳥の羽にブラウンが入っていますが、家具や建具枠はこの色になります。
ちょっとボケてしまっていますが💦
こちらは子供部屋のカーテンを基準にしています。
蕾に施された、ラベンダーカラーを壁のペイント色にしています。
家具も同じく、カーテンに含まれているホワイト調です。
海外ブランドの色展開手法とは
この画像は、イギリスのOSBORNE & LITTLEという
テキスタイル&クロスのブランドです。
派手ですが、調和していますよね。
引用:
ヨーロッパでは、
ファブリックのサンプル帳はシリーズ毎になっていて、
その中で、何色か色が展開しています。
そしてその色毎に、
無地→細かい柄のもの→大きな柄のもの(幾何学)→大きな柄のもの(具象)
とさらに入れ子のように展開しているんです。
ファブリックだけでなく、
クロスがコーディネートされていることも良くあります。
同シリーズのファブリックは、
同じ糸でデザインを変えて織られていることが多いです。
それが調和の秘訣なんですね。
日本人的には、ここまでのデザインのぶつかりあいのような組み合わせは
なかなか馴染みがありませんが、
このルールに従えば、組み合わせても失敗しないということなんです。
③心地よく感じる質感のものを組み合わせよう
カラー展開する際に、色だけでなく、
どんな質感が合うかな?と考えながら進めてみてください。
こちらは結構以前のモデルルーム案件ですが、
エレガント寄りのホテルライクというキーワードでしたので、
シルキー、きらめき感などの素材を合わせています。
あまりマットすぎるコットンや麻などの素材感だとミスマッチになりますよね。
いかがでしたか??
DIYの方法なども、動画でたくさん出ていますので、
ぜひご家族でチャレンジしてみてくださいね!!