昔むかし、時は明治維新、まだ皆の足元がわらじであった頃、それまで武士たちが日本国内で行ってきたような戦ではなく、列国の近代武装との戦争にどうしても必要だったもの。そのひとつが靴(ブーツ)だったそうです。当時の兵士は輸入靴を履いていたそうです。
想像してみてください。。。いままでずっと足を開放し続けてきた日本人にとって、靴を履いて動き回るのは、まさに地獄だったのでは。そう思っていました。
がしかし、調べてみると、どうもそんなことはなかったのではないか?という事実が紐解けます。
3月15日は靴の記念日だそうです。なんでも、それまで兵士が履いていた輸入靴があまりに大きすぎるので国産靴を作ることを決めた日だと。と。待てよ、あまりに大きすぎる??
おそらくアメリカやドイツの標準サイズの靴を輸入して、各々が自分の足に合わせてみたのでしょうね。小さいサイズは木型も無く製造していなかった。必然的に足の小さな人は大きい靴を無理やり履き、大きめの人も窮屈でないサイズを選んでみると、、、ブカブカの靴になってしまったのでしょうか?
いずれにしろ、革靴が合わなくて地獄のような思いをしたと言うのは、案外、私の思い込み、妄想であったのかも知れません。
実際のところは、靴に無頓着なうちは大きなサイズを履き、靴に精通すればするほど痛い思いをし、結局はベストなサイジング、フィッティングを体得していくものです。そしてその期間を出来るだけ短くするのが私たち靴店の仕事だと肝に銘じて。。。