青い時代が詰まった音の上に
積もる想いの行く先は・・・
あえてお皿をまわしながら・・・
1.ONE OF THESE NIGHTS / 呪われた夜
2.TOO MANY HANDS / トゥー・メニイ・ハンズ
3.HOLLYWOOD WALTZ / ハリウッド・ワルツ
4.JOURNEY OF THE SORCERER / 魔術師の旅
5.LYIN' EYES / いつわりの瞳
6.TAKE IT TO THE LIMIT / テイク・イット・トゥ・ザ・リミット
7.VISIONS / ヴィジョンズ
8.AFTER THE THRILL IS GONE / アフター・ザ・スリル・イズ・ゴーン
9.I WISH YOU PEACE / 安らぎによせて
積もる想いの行く先は・・・
あえてお皿をまわしながら・・・
1.ONE OF THESE NIGHTS / 呪われた夜
2.TOO MANY HANDS / トゥー・メニイ・ハンズ
3.HOLLYWOOD WALTZ / ハリウッド・ワルツ
4.JOURNEY OF THE SORCERER / 魔術師の旅
5.LYIN' EYES / いつわりの瞳
6.TAKE IT TO THE LIMIT / テイク・イット・トゥ・ザ・リミット
7.VISIONS / ヴィジョンズ
8.AFTER THE THRILL IS GONE / アフター・ザ・スリル・イズ・ゴーン
9.I WISH YOU PEACE / 安らぎによせて
久々に我が青春のアイテム、イーグルスの4th「呪われた夜/ワンオブジーズナイト」(1975)です。あるきっかけで、レコードをひっぱりだし、聴いてみると、やっぱりいい、懐かしいけど新鮮、けど全然古くない・・・きっと今のヒットチャートでこんな素直な音にはほとんど出会えないからかも・・・ということで、このブログに載せてみることにしました。
この作品は、前作オンザボーダーの途中からプロデュースを担ったビルシムジクが引き続きつとめ、ゲスト参加していたドンフェルダーがここで正式に加入し、サウンドとしてはロック的要素がさらに加わったことがはっきりとわかる作りとなっています。のちにこの音楽指向があだとなり、メンバー間の確執も生まれたことから同年暮れにバーニー・レドンが脱退することとなります。レドンの存在は、それまでのイーグルスサウンドには欠かせない存在でしたが、これを機にイーグルスのサウンドイメージとなっていたカントリーテイストが消えてしまうことになります。
さて、中身ですが・・・まずはイーグルスというバンドの代名詞的1曲①は、イントロでのランディーマイズナーのどろーりとしたベースが印象的で、当時の若者の虚無的で不健全な享楽を歌ったマイナーロックナンバーです。ここで存在感のあるディープなギターを聴かせるドンフェルダーが曲にアレンジを施したようです。この曲はそれまでのイーグルスの音とは明らかに違うものがあって、これには賛否ありましたが結局セールス的には全米1位を獲得しました。①からの流れをくんでいるような②は、商業主義の醜さを歌ったもので、グレンフライとドンフェルダーのギターのアンサンブルがレイジーでアングラっぽい雰囲気を醸し出しています。レドン兄弟作の③はなぜかヴォーカルはドンヘンリー・・・一説には、レドンの脱退原因のひとつになっているようです。同じくレドンのバンジョーが主役の④は、その邦題からもわかるように神秘的な旋律をもつインストです。⑤もビッグヒットのグラミー受賞作品、曲調も軽やかでグレンフライのヴォーカルもこのアルバムの中では珍しく乾き感があるカントリーバラッドナンバーですが、詞は打算的結婚での無情さを歌っています。これも当時の音楽業界の商業主義へのあてつけともとれますね。⑥は以前、このブログでも単発で載せた名バラッドで、ランディーマイズナーの代表作でもあります。ここではじめて前向きな姿勢が歌われています。ドンフェルダーの唯一のヴォーカル曲⑥は①でのフレーズも一部顔を出すブルージーなギターが印象的なロックナンバーで、トゥインヴォーカル的なコーラスが厚みをもたせています。⑦は個人的にはイーグルスの中で大好きな1曲、まるでデュオシンガーのようなグレンフライとドンヘンリーの美しい掛け合いが心地よく切なく、薄くなった愛のもの悲しさみたいなものが伝わってきます。そしてラストは、バニーレドンのイーグルスとしてのラストソングで、そう思うと余計に切なく感じ、残る余韻にしばらく包まれ、落とした針の音のぽつぽつでこのアルバムの終わりを知るのです。
やっぱり、名盤ですねー、同世代の方も、若い方も、じっくりとどうぞ^^
①
②
⑤
⑥
⑧
⑨