BABY HUEY★The Living Legend | key's music navi

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明日も今日の夢のつづきを

嵐の前の静けさか
不気味な夜に 魂の唄を
巨漢の叫びを案内に 深ーく眠ろう


リヴィング・レジェンド/ベイビー・ヒューイ


1. Listen To Me
2. Mama Get Yourself Together
3. A Change Is Going To Come
4. Mighty Mighty
5. Hard Times
6. California Dreamin'
7. Running
8. One Dragon Two Dragon


巨漢ソウルマンベイビーヒューイのたった一枚のアルバム「ザ・リヴィング・レジェンド」です。この作品は1971年にリリースされていますが、実は本人はもうすでに前年に夭逝しており、プロデューサーのカーティスメイフィールドによるものなのです。死因はドラッグのオーヴァードースによる心臓発作であったらしいです。このとき26歳、あまりにも早すぎる他界ですね。19歳の頃にシカゴにて、Baby Huey & The Baby Sitters名義でバンド活動を開始し、コンスタントにシングルを発表し、69年にダニーハサウェイとカーティスメイフィールドの目にとまりカートムと契約。アヒルのキャラクターから取ったと言われるその名の通りの風貌もあってか、そのステージパフォーマンスと共に強烈なソウル感で人気を獲得したようです。ファーストアルバムの制作にもとりかかり、順調と思わせた矢先の急逝、なんとも皮肉というかドラマチックというか・・・それゆえにこのアルバムを聴いていると何か特別な重みを感じます。その典型が③のような気がします。言わずと知れたサムクックの名曲です、いろいろなカバーが生まれていますが、これほど鬼気迫るヴァージョンを他に聴いたことがありません。どういう解釈の元唄われたものなのか知ることは出来ませんが、オリジナルとはかけ離れた雰囲気の長尺テイクは、自身の胸の内を投影した物かのように、さらにブラスも重厚に拍車をかけ、誰もを震え上がらせること間違いなし。聴けば聴くほどその沁みこみは深くなります。また加えられたインストナンバーもなかなかの聞き物揃いで、特にママス&パパスの⑥は、JBのThis is a mans worldのイントロを絡ませた始まりで、フルートが奏でるメロディをブラスロック風にバッキングがサポートし、ラストはまたJB風に締めます。以前このブログでもご紹介したボビーウーマックのヴァージョンを思わせる大変身バージョンです。この優れものも、またまたアトランティック1000円シリーズです@@