以前の私は、科学技術の進歩が人間を幸せにするとは思えませんでした。
いくら世の中が便利になろうと、
人の心が幸せを感じるかどうかは別の話だと。
便利になった事の代償もいろいろあるし、
メリットとデメリットの量、幸・不幸の量は、いつもトントンで、
ならば、そんなに躍起になって、科学の進歩を追いかけなくてもいいじゃないかと
そんなふうに冷ややかに思っていました。
でも、今、その「心が幸せを感じるしくみ」について
科学技術の進歩のおかげで、いろいろとわかってきている。
MRIなど画像診断のおかげで、脳の働きが分かるようになり
化学物質を特定する技術のおかげで、
セロトニン、オキシトシン、ドーパミン、エンドルフィン etc.
感情や行動(反応)を起こしている神経伝達物質のことも分かるようなり
身体と心の関係も分かるようになり、
トラウマや依存症の新しい治療法もどんどんと生まれてきている。
そして、私自身が、インターネットやAIという技術の進歩のおかげで
そういう海外の最新の「心」に関する知識を、
家に居ながらにして、ほぼお金を掛けずに手に入れることができ、
その知識を活かして、ちょっとずつだけど、「心の幸せ」を増やしている。
以前は、海外の研究者の知識を学ぼうと思ったら
英語を勉強して論文を読むとか、留学して学ぶとかしないといけなかったし
こういう科学技術の進歩がなかったら、
「幸せ~」とのほほんとしていられる、私の今もなかったと思います。
また、MRIなど脳の働きを見る技術がなかったころは
目に見えない「心」を知るには、統計的な調査や実験の結果を
研究者やカウンセラーの推測、解釈で結論付けるしかなく
推測、解釈する人の性質、コンプレックスやトラウマや野心にまみれた主観が
多分に含まれていたわけです。
(フロイト、ユング、アドラーなど、心理学者によって「説」が違うのも
それぞれの人の、物事の感じ方が違うから)
私自身、カウンセラーさんたちの
間違った「解釈」や「心理分析」でいろんなことを言われて
振り回されたり傷ついたりしてきたけど、
いまだに、そんな「心理カウンセリング」が横行してる気がする。
というか、「心理学」とも呼べないような、自分でテキトーに”つくった”心理学”もどき”の理論で、「”心”とつければ売れる」「売れればいい」精神で本書いている人とかもいますもんね。「心理学」は「学問」なので、「(人の心の仕組みという)真実を「探求、解明」するものであって、「作る」ものではないですよね)
解釈、リフレーミング、「こう考えればうまくいく」という
「思考⇒感情」のアプローチも大切だとは思うし
今まではそれしか方法がなかったからしょうがないけど
カウンセラー、セラピストを名乗る人たちには、
古い昭和な心理療法だけにしがみつかないで
身体や脳・神経系の知識も学んで、知識もメソッドもアップデートして
もっときめ細やかな、本当に効果のあるトラウマ治療をしてほしいです。
(本当にクライアントによくなって欲しいと思っているなら)
良ければ応援お願いします。
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