アマゾン・プライムで映画『Winny』を見ました。
天才プログラマー・金子勇氏が、自分が開発した「Winny」というプログラムを、
2チャンネルやHPで試験的に?無料配布したところ、それを悪用して、
いろいろなコンテンツ・ファイルが違法ダウンロードされるケースが続出。
著作権侵害が広がったことから、著作権侵害をほう助したとして金子氏が逮捕され、
有罪判決を下された、という事件がもとになっています。
(控訴して、のちに逆転無罪になるけど)
WinnyはPier to Pier (P2P)という、それまでにない画期的な技術が使われたそうで。
今のブロックチェーンの元にもなっている技術です。
ブロックチェーンのおかげで、今、仮想通貨(暗号資産)などもできて
P2Pは世界を変える技術だったわけですが、金子氏が逮捕され、裁判の間
7年間も開発の仕事ができなかったせいで、日本がIT技術競争に後れを取った、
「悪用されると自分が罪に問われる」と萎縮して、
他の優秀な開発者の意欲をそぐ結果になったと言われています。
金子氏が逮捕されていなかったら、GAFAのようなテック企業が日本から生まれていた
と、言う人がいるようです。
(金子氏は無罪を勝ち取ってから1年半ほどで急逝しています)
金子氏の弁護士が言います。
「誰かがナイフで人を刺したからといって、ナイフを作った人に罪はない」
確かにそうだなーと思います。
悪いのは、ナイフを悪用して人を刺した人、
プログラムを悪用して著作権侵害をした人たちなので。
そうよね~と思う一方で、IT素人の凡人の私としては、
金子氏がWinnyを無料配布していたことは
「危険な新型ナイフの出来栄えを試すために、往来の真ん中で不特定多数の人に
無料でそのナイフを配るようなものじゃないの?」と感じる。
もうちょっと、悪用のリスクが少ない状態で試したらよかったんじゃないの?
ちょっと、不注意過ぎない?配慮が足りなさすぎない?とも思うのです。
作品中の金子氏の言動を見ていると、アスペな夫に似たところがある。
(夫は全然、天才じゃないけど。笑)
子どものように、無垢で、無邪気で、「面白いから」熱中しているだけ。
「やりたいことをやっただけ」「言いたいことを言っただけ」だし
世の中のためになると思ってやっているし、人を疑わない「いい人」なんです。
周りが見えていない、後先考えないだけで、ほんと、「悪気はない」のです。
でもねー、人を傷つける人の大半は、「悪気ない」んですよね。
金子氏が逮捕されるべきではなかったと思うけれど
IT分野に限らず、専門家でないとわからない「危険」が
世の中に蔓延している状況があるんだろうなと思うと、ちょっと怖い。
<参考↓>
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