現代人はみな読むべき!と思いました。笑
ドーパミンは、「快感」「報酬系」に関わる神経伝達物質です。
何かを得た時の喜びだけでなく、何かを「欲しい」という感情にも関わるので
ドーパミンが出ないようにしたラットは、
目の前に餌があっても食べようとせず餓死するのだそうです。
なので、ドーパミンは、生きるための行動を起こさせる活力の元なのですが
一方で、依存症を起こす神経伝達物質でもあります。
甘いもの、アルコール、処方薬を含む薬物の摂取や、
買い物、ゲーム、性行為(ポルノ含む)、その他、「快」の行動で
ドーパミンのレベルが急上昇したあとは、
ホメオスタシスを維持する(バランスを取る)ため
ドーパミンのレベルが低くなり、もう一度、ドーパミンが出る行為を求める。
それがコントロールできなくなるのが、依存症。
そして、依存を断つポイントは、「苦痛に耐える」。
面白いことに、一定期間、苦痛に耐えたあとにも、ドーパミンが出るのだそうです。
でも、それは「快」をもたらす行為よりマイルドな出方なので
コントロールできないほどにはならないのだと。
薬物依存を「冷水浴」(氷入りの水に浸かる苦痛に耐える)で
克服した例も出てきていました。
(ただ、この「苦痛に耐える」も依存的になるらしい。エクストリームスポーツとか)
で、現代社会には、ドーパミンが出る消費財に溢れすぎている。
どんなビジネスも、消費者を、この「もっともっと!」のサイクルに
巻き込むように設計されている。
(↓依存症ビジネスについてはこの本が参考になります)
いつでもどこでも24時間「快」がすぐ手に入る環境に生きているため
誰もが多かれ少なかれ、依存症になって幸せから遠ざかっていると。
(著者も、電子書籍リーダーを買ったことから、ロマンス小説の依存症になったとか)
依存症を克服するためのハウツーも載っていました。
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