↓アメリカの、セラピスト向けのサイトです。(Google Translateで読めます)
ここに掲載されている絵で示していることは、トラウマが、脳の思考の領域と
危機に対する反応や感情や司る領域を分断しているということです。
認知行動療法など、思考にアプローチするセラピーが「トップダウン」
EMDRやヨガなど、身体にアプローチする方法が「ボトムアップ」とされています。
どちらか、または両方のアプローチで、分断を癒していくのがトラウマ治療で、
数々あるメソッドは、どれが正しいということではなく、
アプローチする脳の領域が違うということです。
思考を変えることによって感じ方を変えるか、
身体を刺激して感じ方を変え、思考に影響を与えるか、という方向の違いだと。
多くの人がやっているリフレーミング(出来事の解釈を変える)などは
思考⇒感情というトップダウンの方法ということですね。
また、EFTタッピングやソマティック・エクスペリエンシングは
ボトムアップのアプローチだと思います。
クライアントによって、どちらが効果があるか異なるようですし
両方組み合わせることもいいらしいです。
トラウマ治療に効果的というエビデンスのあるメソッドでも、
日本ではひとつのメソッドしか使わないカウンセラーが多いらしいし
合わなくても「合いません」なんて言わないでしょうから
トップダウンのメソッドのカウンセリングに通っても効果がないなと思ったら
ボトムアップのメソッドに変えてみるとか、ヨガなどを並行してやってみるとか
そんなふうに、自分で考えてやっていかないと、
効果のないまま時間が過ぎてしまうのではないかと思います。
(という日本の現状が残念ですが)
ちなみに、サイトの図の中に書かれているセラピーについては
「MBCT=Mindfulness-Based Cognitive Therapy」は
マインドフルネスと認知療法を組み合わせたメソッド
「Sensorimotor Psychotherapy(感覚運動心理療法)」は
身体感覚にフォーカスしたセラピー、
Comprehensive Resource Model(総括的リソースモデル)」は、
さまざまなトラウマ治療法を統合した科学的なアプローチということです。
心理学や脳科学の研究によって新しい事実も分かってきて
トラウマ治療法も進化していますね。
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