最近、「引き寄せの法則」で有名な
エイブラハム・ヒックスの切り抜き動画をときどき見ています。
「引き寄せの法則」は、スピリチュアル系にくくられるのでしょうが
エイブラハム・ヒックスの話は心理学にかなっているし、
(スピリチュアルな部分は無視して聞いています。笑)
リラックスする方法として使える、地に足の着いた話ばかりなので参考にしています。
先日、その動画で「gratitude ではなくappreciationが大事」と言っていて、
ハッとしました。
gratitudeも appreciationも、「感謝」という意味で使われますが
gratitudeは「人に恩を感じる」というようなニュアンスがあるのに対し
appreciationは「価値を理解する・味わう」というのがもともとの意味です。
幸せになるためには、「感謝できることを探す」のが大事だと言われるし、
私もそう思いますが、以前の私は、それが苦手でした。
なぜかというと、appreciation ではなく、gratitudeという意味での「感謝」だったからです。
心の奥底に罪悪感、無価値観を抱えていたから、
「感謝する」=「恩を受けている」=
「恩を返さなければならない」「私ごときがこれ以上望んではならない」と
無意識に思っていたのです。
で、幸せになるどころか、反発したくなったり、悲しくなったり、イライラする。
もし、あなたが、以前の私と同じように罪悪感や無価値観を抱えて
「感謝しようとすると気分が悪くなる」と感じているなら、
「一生懸命頑張って感謝しようとしている」なら、
「感謝する」というより、「いいことを味わう」ように意識してみてください。
例えば、寒い時に温かいコーヒーを手にして、ほっとするときのその気分を
「あー、ほっとするなー、いい香りだなー、ありがたいなー」と、しっかり感じる。
例えば、運転中、道を譲ってもらったときのうれしさを
「あー、安全に運転できてよかったー、譲ってくれてありがとう!」と、しっかり感じる。
頭で考えて「感謝すべきこと」「感謝すべき人」を道徳の観点で探すのではなく、
自然に顔がニコッとすること、肩の力が抜けるような、心がウキッとするような
「いいこと」「ほっとすること」「ありがたい」と感じられることを探してください。
いいこと、ありがたいと思えることを、ただただ、手放しで喜ぶ。
その喜びの感情を最後の一滴まで絞りつくすように、長く、深く味わう。
そういう意味での「感謝(appreciation)」を心掛けてみてくださいね。
そして、そういう喜びを無条件に味わえるようになると、
人に喜びを与えることが自分の喜びになってくる(恩返し)とか
自分と自分の人生に満足でき、多くを求めなくなる(謙虚)とか
自然に心境が変わってくることもある、というだけのことなので
「感謝」には「恩返し」や「謙虚」が伴わなければならないわけではありません。
ただただ、手放しで喜んで、その喜びを味わいつくしてください。
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