人間、分からないものは「怖い」と感じるそうです。
この「怖さ」は、”暴力が怖い”というような「力」に対する恐怖感というよりは
「得体の知れないものを見ている怖さ」「暗闇の中にいる怖さ」です。
(こういう漠然とした怖さが「嫌悪感」として湧いてくることもあると思います)
夫がアスペルガーと言う、生まれつきの発達障害だとわかる前は、
私は夫のことを「理解している」と信じていました。
同じ人間だから、夫も自分と同じような感覚、発想で生きているはず、
うまく行かないのは「私が悪いから」、または、「理解がすれ違っている」
「夫がストレスのせいでこういう行動をとっている」などと考えていました。
間違った理解の仕方ではあったけど、
夫の行動原理を「分かっている」「分かり合える」と信じていたので
「わかってよ!」という怒りはあったけれど、「怖い」と思ったことはありませんでした。
でも、夫が発達障害であるとわかった後、時々、「夫が怖い」というような
未知の生き物を見ているような感覚になることがありました。
「私が悪い」など、自分の思考回路で処理ができなくなったから
自分と発想が違う人を感覚的に理解できない、共感できないことに
「暗闇にいるとき」のような体感覚的な怖さが湧いてきたのだと思います。
(続きます)
良ければ応援お願いします。
↓