「じゃれあいの楽しさ」の感覚が分かるようになったと書きましたが、これも、
ポリヴェーガル理論でいうところの「腹側迷走神経系」の改善だと想像してます。
↑この本に紹介されている説明によると
例えば、小学生たちが下校時にふざけて
ランドセルを叩き合って笑いながら歩いているようなとき
腹側迷走神経系が発達していない子は
それを「攻撃」「いじめ」と受け取ってしまい、怒りの感情から
強くたたき返して喧嘩になったりすると。
私も昔、ちょっとした失敗を同僚にからかわれて、
泣きそうになってしまい、相手を戸惑わせたことがありました。
相手は、ちょっとした「じゃれあい」のつもりだった。
悪意はない、むしろ、笑いにして気持ちを軽くしようとしてくれてると
その時も頭ではわかっていたけれど、神経系が体感覚で「攻撃」と受け取ってしまい
怖い、悲しい、という、感情の反応が出てしまった、ということですね。
「危険」「安全」などの判断をするのは、身体感覚系の神経。
だから、いくら言葉で「安全」と言い聞かせても
「人といるときに安全を感じる神経系」が発達していないから、そう感じられない。
「じゃれあい」「ふざけ」を楽しいと感じる回路がないから
頭でいくら「これは遊びなんだ」と言い聞かせても、
危険と感じて緊張する=「快」を感じられない
⇒ 笑えない、恐怖を感じる、逃げたくなる。
拗ねているのでも、劣等感でもなく、神経の回路の問題。
(「いじめ」なのか「いじり」なのかという問題も、こういう感覚の違いなのかも)
いろんな人間関係にチャレンジするのは大事だと思っていますが
心地よく感じられないならば、そんな自分を責めたり無理に楽しいふりをせず、
「あー、神経系の問題なんだなー」と考えて、
まずは、自然に触れる、ヨガや瞑想をする、散歩するなど、
リラックスする時間を増やすことを優先して、
神経系を改善することに時間を使うといいのではないかと思います。
(上記の本に詳しく載っています)。
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