私がユング心理学や精神分析にはまっていたころは
夫婦関係や嫁姑問題など、人の性格についてなど
心に関することすべてに、その理論に当てはめようとしていました。
アダルトチャイルドの概念を知ってからは、
「この人はどんな育ち方をしたか」ばかり考えていました。
その後、潜在意識の仕組み、発達障害(アスペルガー)、
発達性トラウマのことなど、知識が増えれば増えるほど
それまで考えていた解釈が間違っていたことに気づきました。
例えば、夫が義母の言いなりになるのは、
義母が毒親で、夫はマザコンだからだと考えていたけど
今は、夫はアスペルガーだとわかり、
子どもの頃とは家族関係が変わっていくことが理解できない
一度決まったルール(親に従う)を変えることができないせいだったと思っています。
(アスペルガーの性質だと考えると、夫の行動すべてのつじつまがあう)
また、私は子どもの頃、人と目を合わせるのが苦手だったのですが
それは、愛着障害のせいだったと思います。
今の時代なら、愛着障害を知らない精神科医や
発達障害の知識だけかじった人が見たら
発達障害(アスペルガー)と思われるかもしれません。
「なぜかわからないけど、あの人は虫が好かない」ときの理由も
自分を傷つけた人に似ている、とか
嫉妬とか、自分が抑圧している性格(シャドウ)だからだとか
いろんな解釈の仕方があります。
何か心理学・精神医学のメソッドを学んだり、知識を得たりすると、
それだけですべてを解明・解決しようとしてしまいがちですが
それでうまくいかなかったり、違和感があるようなら、
無理に結論を出さずに、他の可能性もあるかもしれないと
ふわっと考えていたほうがいいと思います。
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