何か大きな事故や事件に巻き込まれた場合のトラウマと違い

 

アダルトチャイルド(=発達性トラウマを抱えた人)の場合は

 

ゆっくりと回復することを目指さないといけないと思っています。

 

 

アダルトチャイルドの問題は複雑に絡み合っていて

 

一つの「問題(ネガティブな思い込み)」が、

 

別のもっと大きな「問題(存在否定)」を

 

カバーしていることも多いからです。

 

 

例えば、身体でいうと

 

右足に大きなトゲ(存在が否定されるようなトラウマ)が刺さっていて立てず、

 

右手に杖(ネガティブな思い込み)をもって身体を支えて

 

ふさがっている右手の機能を、重いロボットアームを背負って補っているとします。

 

このとき、「杖を手放したら、手が3本使えてすごいことになるよ!」

 

などと間違った見当をつけて、いきなり杖を取り上げられたら、

 

バランスを崩して転び、頭を打って致命傷を負うかもしれない。

 

 

こんなとき、まず、ロボットアームを背中からおろし、車いすに座り

 

杖を手放し、右足のトゲを抜いて傷を癒してから

 

再び自分の足で立ち上がってリハビリする。

 

そういうプロセスが必要ですよね。

 

(変な例えだと思われるでしょうが、実際、アダルトチャイルドの心は

これくらいおかしなねじれ方でかろうじて立っている状態だと思ってください。

心は人から見えないので、自分の心がおかしなねじれ方をしているとわからないのです)

 

身体なら全体がどうなっているかはっきり見えますが

 

心の中はわかりません。

 

杖をちょっと手放してみて、あ、バランスが崩れそう、とわかったら

 

杖は手に戻して、身体のどこかにトゲが刺さっていないか観察し

 

それが足だとわかれば、車いすを手配し…

 

そのように、きめ細かく観察しながら進めていく必要があると思います。

 

なので、催眠療法など潜在意識に直接働きかける方法で

 

「ネガティブな思い込み」をとり除いてもすぐに元に戻ってしまったり、

 

バランスを崩して致命傷を負うのではないかと思っています。

 

(人によって、このバランスがどうなっているかわからないので

 

性急に問題をとり除いても大丈夫な場合もあるとは思いますが)

 

 

次回以降、このことについての、私の体験をお話したいと思います。

 

 

 

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