今、私が過去を振り返ってちょっと失敗したなと思うことは
「大人の自分」に向けてのアファメーション(自己暗示)ばかりしていたことです。
自分に自信が持てないから、自己イメージを書き変えるんだ!とばかりに
「私はできる!!素晴らしい!!」みたいなことをとなえていました(笑)。
ポジティブなほうに意識を向けることはとても大事ですが、
今思うと、もっと大切な事は、心の中の子どもの自分に対して
「よく我慢したね」「楽しいね」「何が欲しいの?」などなど
自分が自分の優しい親になって、声掛けをしてやるとよかったかもしれないと思います。
アダルト・チャイルドにとって大切なのは「潜在意識を書き変えること」などではなくて
心のトゲを抜いて、本来の自分として成長することなのですから。
とは言え、その当時にこういう「インナーチャイルド・ワーク」ができなかったことにも
理由があります。
その当時の私の「インナーチャイルド」が感じていたのが
手に負えないほどの、激しい怒りだったからです。
その当時はわからなかったけれど、「優しい親」「母性」といったイメージに
「嘘つけ!」という激しい抵抗がありました。
そのころは自分の親を憎んでいたので、「親」のイメージそのものに
拒否反応があったのかもしれません。
なんだかんだあって、やっと、怒りが収まり、親へのわだかまりがなくなり、
ようやく「悲しい」「怖い」が感じられるようになって、
インナーチャイルドを「よしよしすること」の効果が出てきたと思います。
同時に、自分で自分の親になるという意味で、「親力」がついてきたのかもしれません。