「日本人は礼儀正しくて正直、そして親切」


そのようなことを何度か言われた事がある


言った人が本当に 心からそう思っているのかどうかは知らない


それはさておき


そう言われた時はいつも

「あなたはラッキーですね。これまでに出会った日本人が(わたしも含め)

たまたま良い人達だったのでしょう。」


と 西洋カブレして久しいわたしは 

sarcastic jokeで応える


もちろん 謙遜のつもりだ


話は変わるけれど

あなたは「ベルギー人」に出合ったことはありますか?


どこの国の人なのか?

見た目だけでは分からないけれど

英語で話してみると 英語圏の人でも 

英語圏じゃない国の人でも アクセントや訛りでどこの国の人なのか たいてい想像はつくものだが


ベルギー人に関しては

フランス語とオランダ語を話す人達が住む国なので分からない

(あっドイツ語圏もありました)


4ヶ国語の言語圏があるスイス人もそうだ


日本でよく知られている

「フランダースの犬」の話はタイトル通り

ベルギーが舞台だ


少年ネロと loyalで優しくて

かわいい大型犬パトラッシュの悲しいお話


日本バージョンのストーリーは かわいそう過ぎてつらいから(アメリカバージョンではネロが死の淵から生還するらしい)


一度絵本を読んで以来 繰り返し読むことはなかった


子どもの頃 初めて読んだ時は 

なんと意地の悪い大人達がベルギーにはいるものだ!!

と ネロとパトラッシュの不遇を憂い

涙を流し 数日間落ち込んだものだ


知り合いにベルギー人の男性がいる

ここでは仮にミスターSとしておく


ミスターSは 離縁した自分の妻に対しても 他人に対して 傲慢&横柄な態度で接する人


特にサービス業の人々にナマイキな態度を取り

働く女性達は皆 「金に困っている」と思い込んでいる


言葉が悪いのは承知だし 普段そのような類の事は口にしないし 思わないようにもしているが

一発くらして(ぶんなぐって)やりたいような人物だ


ちなみにわたしはこれまでの人生でヒトを含め生き物をぶん殴ったことはない


身近にベルギー人が彼一人しかいないせいで

わたしはベルギー人に対して良い印象がなかった


ベルギーが舞台の作り話(フランダースの犬)

の非情なストーリーの絵本を読んで悲しい気持ちになり

( ※作者はたしかイギリス人で、ストーリーは完全なるフィクションだ)


たまたま知っているたった1人のベルギー人 

ミスターSが感心できる人柄ではない


それだけの話


しかしベルギーのチョコレートや料理は大好きだ


ベルギーに行った時の事を

先月ブログに書いたが 

行った先々で接したお店の店員さん達や 

道で迷いそうになっていた時に助けてくれた人達

ペトロステーション(ガソリンスタンド⛽️)で 給油の仕方がイギリスと勝手が違っていたため戸惑っていた時に 手取り足取り手伝ってくれた人


みんなとても優しくて親切だった




もうしばらくは ユーロ圏に行く予定もなさそうだと思ったから





ベルギーを離れる前に食事をしたレストランで

パンパンに膨れ上がった小銭入れの中のユーロコインを チップとしてテーブルに全部置いて店を出ようとした時

「払い過ぎていますよ!!」と店員さんが わざわざ言いに来た


「給事を担当してくれたあなた達へのチップです ありがとう ご馳走さまでした」

と言ったら いたく感謝してくれた


住んだ事がないからわからないけれど

ベルギー人は真面目で良い人達の多い国という印象を受けた


もしも 件の傍若無人な男ミスターSと

フランダースの犬のお話のことを知らなかったとしたら


わたしもベルギー人に対して 冒頭に書いた


「礼儀正しくて正直、そして親切」


という印象だけを持っていたかもしれない