いつもありがとうございます。
現役薬剤師セラピストの上窪悠唯(Kamikubo Yui)です。薬や医療に頼らず「ひとの手でケアする大切さ」をお伝えしています。
薬剤師勤務の職場の人員、環境が変わりストレスを感じ…(過去なら、確実に相当なストレスを感じてメンタルやられてた状況ですが、) いや、感じないようにいろいろと割り切ってるワタクシです。
ふとこんなネット記事を見ました
要約すると、「医者に話したことを薬局で薬剤師にも話すのはメンドクサイし、意味ないし、時間もったいないし、さっさと薬もらって帰りたい」ということですね
それに対して「処方内容と症状に相違がないか確認する必要がある、しかも薬局の薬剤師は医者のカルテを見ることができないから患者から聞きとるしかない」という意見があったみたいですね
まさに、そのとおりです!!!
どっちもの気持ち、言い分、分かります。
で、薬剤師としての私はどうしているか??
1. 話のはじめに 「どうされましたか?」という質問は絶対しません
→だって、それこそ、医者に話して医者が診断した結果その薬が出てるわけだから、薬剤師がそもそも病状を問診する必要はないから
2. なので、私は最初にいきなり薬の説明をします
→いつもの薬の人は「いつもの薬ですね」 説明不要なタイプにはほんとそのくらい。最低限、薬を見せていつもと同じことを確認、人によっては数をきっちり確認して、質問なければ以上。
→変更ある人はそれを重点で伝える、初めて出る薬はしっかり伝える、そして医者からそのように説明を受けているか確認する。医者から言われてることと相違がなければOK。
なぜ変更か、なぜ増量かよくわからなくてもそこを突っ込むと嫌がられるので基本スルー。相手から話してくれた場合は対応。
→初めて来局された方や、初めての科で初めての薬の方にも、まずは出てる薬の薬効用法を説明。違和感なければそのまま終わり。
たとえば、ニキビの処方が出てる人はニキビなんだよ!!!「どうされましたか?」は全く不要。風邪処方が出てれば風邪。この時期アレルギー処方なら花粉症、そんなの決まり。聞く必要なし。歯科で抗生剤が出てれば抜歯したか炎症酷くて本格治療前にそれを抑えるか、←それがどっちでも別にいい。
3. 違和感あるときのみ、聴取します。
私はこれこそが仕事!!!と思ってます
ただしこれも順番は同じで、まずは薬の説明を先にしてからです。
(差し支えなければ)本日はどういったことで受診されましたか?
先生から処方される薬についての内容や量の説明がありましたか?
主に高齢女性に処方される薬が中年男性に処方されてる場合とか、薬理作用の難しい薬が初回に出てるといとか
同じ薬でも、適応(ついてる病名)により処方量や用法(飲み方)が違う場合がある
※ただし、他の処方薬との組み合わせや、処方されている「科」によっては想像できるので分かるときは聞きません、なぜ?と思うときのみです
血圧が高くて処方されているのか?
心臓が悪くて処方されてるのか?
糖尿病で処方されてるのか?
心臓が悪くて処方されてるのか?
・成人処方量しか記載のない薬が中学生に処方されている場合
症状や経緯、先生から聞いてるか?と
・似たような名前の他の薬と間違えてないか?と思うとき
めったにないですがあるんですよ、過去に何度かこういうミスを防いだことはあります
・難しい薬理作用の珍しい薬の場合
私自身の勉強のためにも病気について知りたい場合があるため、正直に聞きます
「あまり処方例の多い薬ではなくて、こちらの薬局でも取り扱うのが初めてで、差し支えなければ私の個人的な勉強と経験のために教えていただけるとありがたいのですが」と長々と前置きをして伺いますwww
この場合は患者様(本人もしくは家族)と既に数回顔を合わせてて話してくれそうな方で、なおかつ店内混雑時ではないときを狙います
結局はニーズにあった、臨機応変な「投薬」が大切だと思っています
ただね、例のネット記事の中にあった「薬剤師にも医者憧れがある」という発言は気分悪いですね。
そんな憧れ、全くないです。
そんな、といったら失礼かもしれませんが、少なくとも私には全くありません。
生まれ変わったら医者になりたいか?って聞かれても、全くその気持ちもあこがれもありません。
人には向き不向きというのがあって、私には医者の素質も適正もないことがわかっているので、もし賢くて医学部に入れる能力があったとしても選んでないと思います。
でもまぁ、実際に医者になれなくて薬剤師になった人はたくさんいますけど、だからって医者気どりをしてる人には今まで会ったことがありません。
こう言っちゃ難ですが、薬剤師って、本当に責任感強い人が多いと思います。
こういう言い方すると非難されそうですが、医者の中にはグレーな医者もいて、診察してるテイで薬だけ出すとか、患者のいうなりに患者の欲しい薬出す医者とか…。
責任放棄してません???
…に比べたら、
間違った薬を出すとか
間違った用法用量で出すとか
併用禁忌を見逃すとか
最後に食い止めるのが薬剤師だから、いつもノーミスが求められる薬剤師のほうが責任感強くなってくると思うんですよね
医者(医者だけじゃないけどね、処方箋の場合医療事務のミスもある)がミスしなかったらそれで済むんですけどね。
でも、人間のすることだから…。
ノーミスはない世界。
我々も基本ダブルチェックですけど、それでも人間のすることだからね、何十年もノーミスでやってますなんていう薬局、ないと思います。
人間はミスをする生き物
だからいいってのじゃなくて、だからみんなで協力して限りなくミスなくしましょうということ。
話の筋かわってきちゃったけど、まぁ、そういうことです。
薬剤師は医者気どりなんてする気はないです
でも医者のミスを見つけるのが仕事です
なのに医者のカルテは見ることができないのです
処方内容から想像するのです、探偵みたいだなといつも思います
だから、安全のため、ノーミスのため、最低限患者様にも協力してお話していただけたら助かるのです
若い、なりたての薬剤師は、いちいち「今日はどうされましたか?」って聞くかもしれません…。スミマセン。ここでひっそり謝ります(笑)
私みたいな中年が少しずつ教育しますので…。
医薬分業にはメリットもデメリットもありますよ。
謝罪したってーーー。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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