ちょうどいいくらいのボリューム。
そんなのを探し、目に入ってきた。
巷で噂のイニシエーション・ラブ。
恋愛小説、というか、ミステリー。
ストーリーを明かしてもいいけど、
なるほど、さすがに、これは無理。
こういう本ってあるんやって思う。
で、中身は、一旦、置いておいて、
感じたことは、時代、世代の違い。
国鉄からJR、男女7人夏物語、とか、
1987年くらいが舞台になっている。
大きく違うのは、電話を取り巻く環境。
携帯電話もポケベルも存在しないから、
電話かけようか、どうしようか、とか、
待ち合わせ場所を入念に調べる、とか、
すれ違いばっかりで心が乱れる、とか、
そんなシチュエーションが描かれてる。
今や、いつでもどこでも繋がれる時代、
一昔前と比較して、劇的な変化がある。
そういえば、電話ひとつで、一喜一憂。
ワンコールで切って、サインを送って、
願わくば、彼女がすぐに出ますように。
そんなこと、やっていた時を思い出す。
そんな頃を、やたらと懐かしく感じる。
前にも少し書いたけれども、
モバイルやネットの発展は、
想像力や模索力の欠如の一因。
なのかもしれないなって思う。
検索し放題、連絡し放題、だからこそ、
事前にどうこう、とかの機会が減って、
便利なツールが「もしかして」を奪う。
リスクの回避やドキドキやワクワクが
きっと、イマジネーションを広げてる。
辿り着くまでの紆余曲折が成長になる。
時代、世代の違いは、思っていた以上に、
プロセスの違いから、感覚の違いになる。
ま、これもまた、世の常、なんかも。
意図して、不自由や不便な環境に
身を置くことも大切なんやろうな。
- イニシエーション・ラブ (文春文庫)/文藝春秋

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