2024年8月8日
もうじき夏休みが終わるので、日本語補習校の大量の宿題と格闘していた中学生の長女ガル。
宿題の分からないところがあるたびに呼ばれていましたが、今回はちょっと様子が違いました。
「お母さん、お母さん、ちょっと来て! なんだか、大きなトンボみたいなのがいるよ!」
トンボ?
ジュネーブでトンボを見たことなんて、あったかしら?
ソニック 「ガガンボじゃないの?」
とにかく現物を見なくては、と行ってみたら・・・・・
本当にトンボだよ!
しかも、これってもしかして、オニヤンマじゃないかしら・・・。
せっかくなので写真を撮ってから窓を大きく開けて、逃がしてやりました。
ガル 「ね、やっぱりトンボでしょ?スイスでは見たことなかったけど、日本ではいっぱい見たもの。」
ロット 「ジュネーブにもオニヤンマ、いたんだ・・・」
ソニック 「うん、ビックリした。今、調べてみたんだけど、たぶん、ヨーロッパオニヤンマ(学名 Cordulegaster annulatus)だと思う。」
ロット 「トンボって日本にはいっぱい居るけど、このあたりには居ないと思ってたよ。」
ソニック 「日本はもともと『あきつしま』と呼ばれていたんだもの。『あきつ』ってトンボのことよ。つまり『トンボ島』。きっとトンボは日本のどこでも普通に居たのね。」
でも、アールヌーボーの有名な芸術家、ラリックの作品に『Dragonfly lady(蜻蛉の精)』があるのですから、もともとフランス界隈にトンボは住んでいるはず。
あのブローチの蜻蛉の胴体の模様は、今回写真を撮ったオニヤンマとそっくりです。
昨今の暑さで、ジュネーブにもトンボが増えたのかしら?
ソニック 「ヤゴ(幼虫)はボウフラを、成虫は蚊や蠅をたくさん食べてくれるんだから、ありがたいわよね。」
ロット「温暖化でトンボの餌になるボウフラや蚊が増えたってことじゃないのか?」
ギャー!それは困ります。
ジュネーブでは一般家庭にはエアコンを取り付けられないのにも関わらず、網戸も無いのに。
やはり老後はエアコンや網戸のある「健康で文化的な生活」がいいなあ。