2024年4月のイースター休暇中に、振袖の着付けが出来るお友達がいらしてくださいました。

 

そういえば、最近の日本では小学校を卒業し、中学に入学する前の春休みに「十三参り」をしているそうですね。

ジュネーブは春休みならぬイースター休暇でしたが、7月生まれの長女ガルはこの春、日本語補習校の小学部を卒業し、中学部に進級しました。まさにピッタリの時期です。

 

お参りする神社のあてはありませんでしたが、お客様に着付けをお願いしました。

ガルも大喜びで、のりのりで着付けていただきました。

お客様に感謝です。

 

 

似合ってる!可愛いドキドキ(親バカ)

いつの間にか、子供用のなんちゃって着物ドレスではなく、大人用の本物の振袖が着られるほど成長していたのねえ。

帯は以前にブログに載せたことのある西陣織の、赤地に金銀の対い鶴菱の帯を華やかに結んでいただきました。

 

 

 

よく見ると、振袖の模様も、十三参りにはぴったりの吉祥模様がいっぱいでした。

 

桐の花と、蔦模様。

桐の木には鳳凰が巣を作るという伝説がある、おめでたい模様です。

蔦模様は長寿や子孫繁栄を願う模様だそうです。

 

 

白や青緑色、水色の「雲取り」と呼ばれる「おめでたいことの前兆」をあらわす模様が重ねられています。

 

 

金色の模様は「紗綾形」

有職紋様と呼ばれる格式高い模様の1つで、卍の字を崩してつなげた「不断長久」をあらわす吉祥模様です。

 

赤だけでなく、白でも描かれた桐の花

 

 

よく見ると、描かれた模様だけでなく、生地に織り込まれた地紋もあります。

これは「菊立涌」と呼ばれる、「立涌模様(有職紋様の1つで、蒸気が立ち上る=運気が上がるを表す模様)」の中に「菊(長寿や教養を表す)」の花の模様を入れたものです。

 

 

 

お客様からは、ただしまい込んでいてもせっかくの着物が可哀そう。スイスでガルに着せて、出歩かせなさい。そのためには、ソニックが着付けをしっかり練習するようにと宿題が出ました。

 

というわけで、日本の通販で着付け小物を注文しました。

義父母に甘えて送っていただくのは心苦しいのですが、着付けを練習して、ガルの写真をいっぱい撮って送りますので、許して~。