リノベーションされたキッチンではコンロが今までのラジエントヒーター(電熱コンロ)からIHクッキングヒーターに交換されていました。
 
2001年にフランスに引っ越してきた時に住んだのはオール電化マンションでした。(でもアンペア数が低くて頻繁にブレイカーが落ちました)。東京で慣れていたガス火からラジエントヒーターへの切り替えは調理のやり方自体を変えなければならなかったので、移住のストレスの象徴的なものでした。
2002年末~2009年前半までのタイ駐在時代はガス火のアパートに住めたのが本当に嬉しかったのです。
しかし、2009年にジュネーブに戻ってくるとまたラジエントヒーターへ。この時は「ヨーロッパ生活の不便さについては最初から諦めていた」ので2001年時に比べればずっとスムーズに移行できました。
2011年に長女ガルが生まれ、2013年に家主さんが自己使用したいということで立退き。現在のアパートに引っ越しました。
アパートでは2014年には外装の大規模改修工事がありましたが、2年前からは水回りのリノベーション工事が始まり、この1か月ほどが我が家の工事期間でした。
 
IHへの変更については先にリノベーション工事の順番が回ってきていたぱたりささんからうかがっていましたが、「もしかしてオールメタル対応のコンロが1口くらいはあるかも?」と期待していたので鍋は捨てずに待機していましたが、工事後に試してみたらもっとも出番の多いティファールの26センチのお鍋が使えず、大慌て。
 
調べてみたらヨーロッパにはそもそも「オールメタル対応」という規格のIHクッキングヒーター自体が無いようでした。
Oh, No,~><。
 
でも、考えてみたら、オールメタル対応のコンロが無いのですから、日本と違って「IH対応」と表示されている鍋が使えない、ということは起きないはず。
使えなくなったお鍋はコーテイングが剥げてきているのでこの際新品に買い替えましょう。
 
INDUCTION対応のお鍋をフランス領のスーパーで買ってきました。
いっぺんに買い替えると物入りなのでとりあえずは26センチのお鍋を1つだけ。34.91ユーロ(約4600円)

 

銅鍋や耐熱ガラス鍋用に、アダプターも買ってみました。

直径19センチ 11.90ユーロ(約1600円)

 
 
使ってみて分かったのですが、IHヒーターは火力調節の感覚が電熱コンロよりもガス火に近いのです。
電熱コンロ(ラジエントヒーター)はなかなか温まらず、なかなか冷えないので火力を調節するのが難しく、「余熱」を考慮しなければなりませんでした。
でも、IHヒーターはガス火と同じように、すぐに火力が強くなり、「火を落とす」操作にもすぐに対応してくれます。
これは嬉しい驚きでした。
 
他方、IHヒーターは「煮詰める」のは電熱コンロよりも不得意なようです。
調理時に加える水分が飛ぶことを前提の調理から、「水分はあまり飛ばない」前提に切り替えなければならないようです。
 
新しいキッチンと早く仲良くなって快適にお料理したいものです。
 
Avec Amour まごころをこめて。