2019年2月16日(土)~2月23日(土) イタリア北西部 ヴァッレ・ダオスタ州 PILA(ピーラ)スキーリゾート旅行記

 

最後のスキーリゾートへのお供...になるはず の続きです。

 

2011年クリスマスのレザン(Leysin)からのスキーリゾートへのお供は通算12回くらいになるのでは?

でもやっとこれで解放されるんだ。

最後はきっちり準備して行きたいなあ、と思っていましたが、やっぱり荷造りはギリギリになってしまいました。

 

前回忘れて後悔したので今回は入れたもの。菜箸とお箸、長女ガルの子供用フォーク&スプーンセット、それに調理用ポリ袋。

でも今回も忘れ物いろいろ。デリケート衣類用洗剤。洗濯機があるらしいと聞いていたのに忘れるなんて。それに掃除用スポンジなど。

 

というのも、2月は日本にいる長男ザーの受験も山場だったのです。

今までの経験上、スキーリゾートでのネット環境はあまりあてに出来ません。1週間連絡が取れなくても困らないように、日本との連絡、日本の受験関係スケジュール表作りの方を優先!スキーリゾートは遊びだけど、受験で去年みたいな「期限切れの悲劇」に遭うのはもうこりごりです。

 

出発日の朝は、ガルが1月末に始めたばかりの習い事もありました。お稽古の後PILAに直行できるように、あらかじめロットの車に荷物を全部積み込んで教室に送りました。毎度のことながら、ギュウギュウ詰めです><。

 

ソニック 「ガルちゃん、今回はおかーさんは前(助手席)に乗ります。そうしないと、荷物を積む場所が足りないの。」

ガル 「ブーーーッ。わかった。」

 

お稽古は無事に済みましたが、宿題がいっぱい!スキーリゾートでもしっかり練習するよう指示されました。えええ~・・・・という顔のガル。いやいや、たくさん練習すれば早く上手になるんだから、頑張ろうね。さあ、PILAを目指して出発。

 

ロット 「昼飯、どうする?俺としてはモンブラントンネルの向こう、イタリア領でお昼を食べたいな。味も値段も、イタリア領のほうがお勧めだ」

ソニック 「ランチタイムの終了する14時までにレストランに入れる見込みがあれば、つまり、トンネルに13時までに突入できなら賛成。それを過ぎたら、高速のサービスエリアくらいしか開いてないでしょ?」

ガル 「ガルちゃん、おいしいレストランがいい!」

ロット 「トンネルの込み具合がどうなってるか、まったく予測がつかないよ。」

 

ヴァッレ・ダオスタ州は「アオスタ谷」という名の通り、アルプス山脈の渓谷です。この渓谷を作ったのは、西から東に向かって流れるドーラ・バルテア川。北から流れてくるブティエル川との合流点は軍事上の要衝でした。

古代ローマ帝国の初代皇帝アウグストスは、その要衝に都市を作り、「アウグスタ・プラエトリア」と名付けました。現在の州都アオスタです。

PILAはそのアオスタの町からもっとも近いスキー場。そしてモンブラントンネルのおかげで、ジュネーブからも2時間半くらいで行けるスキー場なのです。

 

ロット 「トンネルが無かったら大変だよ。サン・ベルナール峠を越えなきゃならない。」

ソニック 「昔、夏に連れて行ってもらったのは覚えてるけど・・・・。サン・ベルナール峠って、真夏以外は閉鎖されてるんじゃなかったっけ?」

 

まず、モンブラントンネルに向かう高速道路に乗るため、Thônex- Vallard大国境(スイスとフランスとの国境)を抜けます。国境を抜けると、高速と一般道を示す標識の色がスイスとは逆になります。フランスでは高速道路が青、一般道が緑なのですが・・・あらら、国境の前、車が行列になっていますね・・・・。

 

ロット 「ちょっと待て!国境でこんなに混んでるなんて、嫌な予感がするぞ」

ソニック 「でも、今日は土曜日でしょ?買い物渋滞かもしれないわ」

国境を抜けてすぐ、Gaillardの高速出口には大きなショッピングセンターがあります。物価の高いジュネーブから大勢の買い物客が押し寄せるので、土曜日はよく、高速の降り口に行列が出来ています。

 

ソニック 「じゃなくて、何かあったのかもしれないわねえ。国境に銃持った人が立ってる。」

ロット 「また何かのテロ?それとも銀行強盗か何か?」

 

カメラを向けたら拘束されかねないので、良い子にして通過。

 

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確かに車は多めですが、国境を抜けてしまえば一応走っています。

ロット 「渋滞注意の掲示が出てるぞ」

確かに。なんだか車、詰まってきました><。

 

ロット 「うわ、反対車線を見てみろよ、すごい渋滞だ!」

 

本当にギッシリです。あちらは完全に止まっています。

 

ソニック 「やっぱり、フランス領は先週からスキー休暇だったんじゃない?あの人たち、スキーからの帰りみたいよ。」

 

しばらく走っていくと料金所。

フランスの高速の料金所はフランスの銀行で発行しているユーロ建てのクレジットカードで決済できます。私もロットも、フランスに住んでいた時にフランスフラン建てのクレジットカードを作り、それが今ではユーロ建てになっています。口座維持手数料はかかりますが、ユーロ建てのクレジットカードがあるのは便利です。

料金所渋滞だったようです。料金所を過ぎると快調に走りだしました。ところどころの電光掲示板も、「レーダーがあります。制限速度を守りましょう」ばかり。モンブラントンネルの渋滞情報は特に無いようです。

 

ロット 「これなら行ける!やっぱり昼飯は、イタリアで食べよう。Courmayeurで」

ガル 「ガルちゃん、おなかすいた。まだなの?いまはどこなの?」

ソニック 「今はフランスよ。もうすぐトンネルだからね。」

 

幸いモンブラントンネルは空いていました。他のスキー客の皆さんは午前中にほとんど通っちゃったのかしら?あまり待たずにトンネルに入れました。トンネルに入るとほとんど同時にガルは眠ってしまいました。

ロット 「ガルちゃん、寝た?」

ソニック 「寝たみたい。眠くて愚図ってたのね。やれやれ、静かになった。」

ロット 「疲れていたんだろう。可哀そうに。トンネル抜けるまでは眠ってもらっているほうがいいな。30分はかかるから。」

 

トンネルを抜けると、そこはイタリア。ここからは高速道路は緑、一般道は青に戻ります。

モンブランのフランス側のスキーリゾートはシャモニーですが、イタリア側はCourmayeur。有名ブランドが軒を連ねる高級リゾートです。

 

ガルちゃんだけじゃなくって私もお腹が空いています。

美味しいレストランに行きたいな♪

 

クールマイユールにてに続く。