↓ 2時間ドラマのクライマックスシーン?と思わせる断崖絶壁。ここは大瀬崎灯台。今回は、7月に火サス?でも書いた、大瀬崎灯台への「ハイキング」の話になります。
の続きです。
スイスからの一時帰国。今年は九州旅行に行くことにしました。
九州旅行旅程
2018年7月15日、羽田発→15日長崎着→
16日、長崎→五島列島福江島着→
16日~21日 福江島滞在(今ここ)
21日、福江島→長崎着→22日、風の牧場着→24日、ハウステンボス着→25日、長崎空港発
17日はビーチで出会った男の子と夕方まで遊んで大満足だった長女ガル。
18日は男の子に会えなかったのでビーチを早めに切り上げ、ホテルに帰る前に福江島西部を見物することにしました。
ソニック希望のお寺では小学生の心をとらえることは出来ず、大瀬崎灯台へ向かうことになりました。
途中、世界遺産に登録されたばかりのキリスト教関連の建物もあったのですが無視して通過。まだ小1のガルにとっては「つまんな~い」ことに変わりはないので。
遣唐使の時代の密教。そして戦国時代にスペインやポルトガルから伝来し、明治維新で息を吹き返したキリスト教。
この小さな島にどちらも「最先端の、新しい教え」として到来し、根付いたこと。
飛行機が実用化されて人の移動が海から空に切り替わる以前、五島列島は日本という国から「世界」に向かって伸ばされたアンテナだったのだ、と実感します。
人の移動は空に切り替わったとはいえ、物流は依然として海が中心です。もちろん漁業もあります。
大瀬崎灯台は今も海路の安全を守る大切な役目を担っています。
ソニック 「で、ここで道路は行き止まりになってるんだけど?」
ロット 「そうだね、駐車場みたいだ。なんだろう、ここ、山に向かって階段があるよ」
ソニック 「・・・・・。やっぱりやめて、帰らない?」
ガル 「おしっこ~~!」
幸い駐車場にはトイレはあったのですが、個室のドアを開けたガルは悲鳴を上げました。
蚊がいっぱいだったのです><。
それでも背に腹は代えられず、なだめすかして用を足させました。
ソニック 「さあ、もうホテルに帰りましょ。大浴場でのんびりしようよ~」
ロット「でもせっかくここまで来たんだから灯台に行こうよ」
ガル 「とうだい、いく~~~!」
ロット 「ガルちゃんが行くって言ってるんだから、行こうよ」
ソニック 「えええ~~~?」
階段を上ると標識がありました。「椿ロード。灯台まで1.7km」
ソニック 「ちょっと~。この道、登山道じゃないの?手足むき出し、ビーチサンダルで歩く道じゃないわよ~」
ロット 「大丈夫だよ、たった1キロちょっとじゃないか。」
ソニック 「平地の1キロと、山の1キロは全然ちが~~う!第一、行った分、帰って来なくちゃいけないんだから歩く距離は2倍になるのよ~~。」
ロットとガルは大喜びでスタスタと進んでしまい、しぶしぶ追いかけるソニック。
山道を歩くなら長袖長ズボン、しっかりした靴は常識でしょ?ガルは子供だから仕方ないとしても、ロットはどうして分からないの~~?
2人は手ぶらでしたが、ソニックはリュックを背負っていました。水筒と、高浜ビーチで買ったペットボトル。どちらも水は半分くらいしか残っていませんが、この暑さの中を山歩きするなら、絶対に持って行かなくては><。
案の定、2人には何度も水をねだられました。
今にして思えば、水を持ってさっさと1人で引き返しておけば良かった・・・。
分かれ道。
ロット 「展望台があるって書いてあるよ、こっちじゃないか?」
ソニック「いや、そっちは灯台じゃないと思うけど・・・」
ロット 「登ってみよう」
この道は蝶道になっていたようで、沢山の蝶が乱れ飛んでいました。
↑ のピンクの丸の中に、モンキアゲハが写っています。
↓ 展望台?
ロット 「あ、あっちに灯台が見える!」
確かに見えます。でも、霞んでるわよ!本気であそこまで行く気なの?
ロット 「せっかくここまで来たんだよ。もちろん行く♪」
ガル 「いく~~!」
ソニック 「あなた、もしかして、私を殺す気なんじゃないの?」
ロット 「そんな、大昔のサスペンスドラマじゃあるまいし~~~」
ソニック 「そうじゃなかったら、なんでこんな暑い中、まともな準備も無しにわざわざ山道を歩かせるのよ。(ゼイゼイ><)きっと、ホントはすぐ近くまで車で行ける道が別にあるんだわ。だって、こんな道じゃ、灯台の建設資材を運べないわよ。」
こんな景色が見えてくるに至っては、頭の中で「火サス」のOPテーマが鳴り響いちゃう~~。
そして、ついに・・・・・
灯台の建設の時は資材は海から運んだんでしょうね・・・・・。
ソニック 「ここを降りて、登って・・・・また降りて、登って、今まで歩いてきた道を帰る。
・・・・・・・無理!私は行かない!行きたいなら2人だけで行って。」
ここに到ってついにソニック、灯台の一つ手前の崖の上で残ることにしました。
灯台に上る階段の段差ひとつ取っても、この距離から見てもとんでもないじゃありませんか。
2人は大満足のようでした。
ロット 「ガルを連れて階段を降りるのは大変だったけど、ここから夕焼けを見たら綺麗だろうなあ・・・。見て行こうか?」
ソニック 「夕日が沈んだ後、真っ暗になった山道を、ガルを連れて歩く気なの?懐中電灯の用意も無いのに?もう6時近いのよ。足元が見えてるうちに急いで駐車場まで帰らなくっちゃ。」
ロットって日頃は「俺はソニックと違って常識的、慎重なんだ」と主張してるんだけど、変ねえ。
確かに私は大雑把だけど、「自然の怖さ」を考慮する程度の常識は持ち合わせてるのよ。
↓ 駐車場と灯台との間の移動。
↑ そうね、崖の上で沢山飛んでいたアキアカネ(まだ夏なので黄色でしたが)なら、1分で移動できるかもね。空を飛んで。
この日、見かけた他の観光客らしき人は帰り道ですれ違った男性2人連れだけでした。
そして、この2日後、突然の足の痛みで歩けなくなった私は灯台に付き合わされたことを後悔する羽目になったのでした。いや、この時もしも立ち止まっていなかったら、歩けなくなったのは、山道にいる間だったかもしれません。症状が出たのが、町にいる時で良かった。
(番外)初めての九州旅行(11)火サスな大瀬崎灯台 のB面「不自然」
と